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HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX [ GUNDAM X ] 完成レビュー

2014.11.27 |author: |ETCETERA |開発計画
HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムXHGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

宇宙革命軍の”コロニー落とし”に対抗すべく、旧地球連邦軍が単騎でもコロニーを破壊可能なよう設計開発した機体。コロニーのような巨大で大質量な構造体を破壊するために、月面基地からのスーパーマイクロウェーブをエネルギー源とした”サテライトキャノン”を標準装備している。最大の特徴はサテライトキャノンではあるのだが、スーパーマイクロウェーブによる無尽蔵のエネルギー(SMWを受信可能であれば)を利用することで、高出力を維持し続ける機体性能、シールドバスターライフル、大型ビームソードといった通常火器の性能も飛躍的に高まり、大戦時においては間違いなく最強の機体であったと推測される。
また、パイロットにはこれら高い機動性と高度な火器管制を扱いつつ、なおかつ最大12機のGXビットと呼ばれる無人のMSを同時コントロールする必要があるため、ニュータイプ専用のコントロールシステム”フラッシュシステム”が搭載されている。記録上は計3機建造されたが、大戦後に稼働可能な状態で残ったのは1号機のみであったようである。

お待たせしました、”HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX”の完成レビューです。1000万ヒット記念企画として作らせていただき、既に当選者の方へ発送完了しているため手元にはありませんが、ある種思い出深いキットとなりました。普段のサイトで紹介している作例とは違い、すこーしだけプチ改造とかもしつつ黒立ち上げで塗装していますので、いつもとは違った雰囲気と仕上がりを楽しんでいただけたら幸いです。これまでの製作進捗でも改修箇所は記載していますが、このレビューでも完成後の状態を簡単にですがまとめていますので、合わせてご覧いただけるとよりわかりやすいかと思います。
では前口上はこのくらいにして、HGAW ガンダムXの完成レビュー、最後までじっくりとお楽しみくださいませー。

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

まずは背中のリフレクターも含めた全身を見ていきましょう。脚の長さや胴体のボリュームなど、あちこちのバランスを少しずつ弄っているので、キット素組みよりもややがっちりめな体型に。キット自体のバランスがよいので、あまり大きな改修は行わずに済みました。全長はトータルで2mmほど伸びています。黒立ち上げによるグラデーションは、あまり過度にするとイメージが重くなるので、影がキツくなり過ぎないよう気をつけました。
また、こちらの写真はクリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

ちなみに、今回の”HGAWガンダムX ”で使用した塗料は、以下11色(クリアー含め14色)となります。
ガイアカラー    : スターブライトゴールド、スターブライトアイアン、EXシルバー、ピュアブラック、ピュアホワイト、スカーレット
            コバルトブルー、ウルトラブルー、橙黄色、ニュートラルグレーIII
Mr.カラー      : スーパークリアーつや消し、ベースグレー(自前による混合色)
Mr.クリアカラーGX : GXクリアバイオレット
Mr.カラーGX    : スーパークリアーIII


HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

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頭部もあちこち少しずつ弄っているので、キットとは少し印象が違うかと思います。チークガードを延長して犬顔っぽさを消したり、とんがり耳?にしてシャープなイメージを強めたりとかしていますよ。あと、ポリキャップ製の首もプラ版で覆うことで塗装可能としました。その分少し可動性は落ちましたが、それでも実用面では問題ないレベルに収まっている……はず?です;

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

肘関節の可動範囲は、意外にも90度ほどが限界だったり。発売からもう3年半経ってるんですね……。このあたりはさすがに古さを感じますけど、肩周りは引き出し機構もあるため意外とよく動いてくれます。

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

腰の上下関節部分は0.5mmずつ延長しているため、前後のスイングもよりスムーズに動くようになっています。左右の回転も問題ないレベルで回りますよ。

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

肘に続いて膝も90度ほどが可動限界なのがちょっと残念かなー。HGシリーズは古いキットでも比較的可動性が高い子が多いので、ある意味珍しいですね。あと写真を撮り忘れてますが、足首周りの可動性はなかなか優秀です。アンクルガードの取り付け構造にも一工夫されているお陰で、接地性も良好ですよ。

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

続いて改修箇所を改めてご紹介です。頭部は先ほど軽く書きましたので、胴体から。マイクロウェーブ受光部の上側装甲、脇部分の装甲、インテークフィンや、腹部のジョイントなんかを延長(ボリュームアップ)してます。他にもメタルパーツを少し使っていて、ブレストバルカン、ショルダーバルカンの各マズルをハイキューパーツさんの”EZガンマズルショート”にそれぞれ置き換えています。

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HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

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それ以外では、ショルダーアーマーにモールドを追加したり、腕、腰、脚にある紫パーツの形状変更、褌部分と脹脛のノズルを変更、腰各アーマーの裏側ディティールの追加、サテライトキャノンの砲身及びマズルガードの延長、平手などの追加、などをしています。

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

個人的にはDXの方が好みだったりはするのですけど、改めてガンダムXを組んでみるとストライクやMk-II的なイメージで意外と悪くないものですね〜。これは積みの中のMGガンダムXを作るのが楽しみになってきました。というか来年にはMGガンダムDXも遂に出るようですし、ヴァサーゴあたりのキット化もしてほしくなりますなっ!

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

付属品の紹介です。シールドバスターライフルは、ライフル形態、シールド形態のそれぞれが付属しています。こちらはライフル形態となりますが、センサーとマズルを収納した状態(バックパックのハードピントにラック可能)も再現出来るようになっています。……写真撮り忘れてますがorz

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

シールドバスターライフルのシールド形態です。特にギミックなどはありませんが、そのままだとマズルが成型で埋められているため、開口だけはしてあります。

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

その他は、本来であればビームサーベル刃のみなのですが、MSハンド03を使って3種類の交換用の手を追加しています。機体をアニメ調に仕上げた分、手だけハイディティール過ぎるかなーとも思いましたが、塗装すると案外目立たなくてホッとしました;

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

一通りの紹介も終わったところで武装を持たせていろいろポージングさせてみましょー。

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

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HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

ライフルを持たせた姿は、やっぱり一番様になっていますね。スタンドはアクションベース2がそのまま使えます。欲を言えば、もう少し下半身の可動性が高いとより大きく見せるようなポーズも出来るのですけど……。まぁ、背中のリフレクターとサテライトキャノンが幾分助けになってくれてるかな。
ちなみに一番下の写真は、クリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

リフレクターを展開することでホバリングモードになります。リフレクター自体はそこまで大きくないですけど、ちょっとハネモノチックにもなりますね。作っていて意外だったのが、HGの割に足裏のディティールがすごくしっかりしていて驚きました。塗り分けこそしていますけど、これで無加工ですよ? 相変わらずキットごとに凝るところがバラバラなのが、バンダイらしいっちゃらしいですがw

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

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シールドバスターライフルのシールド形態なのですが……持たせ難すぎっ!Σ グリップがライフルの一番後ろに付いているため、あまりにも不自然な持ち方になります; 逆手持ちという手もありますが、それはそれでなんだかなーですしorz わざわざ2種類付属させるのであれば、この辺りはもう少し工夫して欲しかったです。

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

ショルダーバルカンは、クルッと回転させることで正面方向へ向けられます。ただとんがり耳にしてしまっているので、ショルダーバルカンを動かすときに少し干渉しやすいです; 取付軸を調整しながらでないと耳とブレードアンテナにゲシゲシ当たりますorz

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

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HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

ビームサーベルは、サーベル刃が大きめなので結構迫力ありますね。形状がちょっと手抜き入ってますけど、付け根を明るく塗装するとそこまで目立たないかもしれません。追加したMSハンド03のライフル系の持ち手を使うと、角度がついてちょうどいい塩梅でサーベルグリップを持たせられます。

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

サテライトキャノンです。キット標準のホログラムシールですけど、意外と悪くはないですね。ただリフレクターいっぱいのシールサイズのため、そのままだとエッジ部分が少し剥がれやすい(引っ掛けてしまいやすい)です。縁をすこーしだけカットしてサイズダウンしたり、極薄の両面テープを補強で使うといいかもしれません。
サテライトキャノンは、グリップを引き出してもたせたり、平手の左手を添えた両手持ち?も可能です。肝心の写真撮り忘れてますけど_/ ̄|○ 撮影時は、いろいろながら作業だったこともあって、すっかり撮ったつもりになってました; で、気がついた時には発送済みというお約束のパターンです;w; ↓の方に大きい写真は用意してますので、そちらでご容赦を〜_(._.)_

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

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HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

最後は大きいサイズの写真特集です。お楽しみいただけましたでしょうか? MGやRGのようなハイディティールでアレンジされたモノもいいですけど、劇中の描写に近いシンプルな仕上がりもいいものですねー。なかなか自分用としてHGを作る機会がありませんが(といいつつベアッガイIIIを作ってましたねw)、手持ちにも積みはいくつかあるので落ち着いたらじっくり作ってみたいです。もしリクエストがあればパチコメにでも書き残していってくださいませ。
ちなみにこれらの写真は、クリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

以上、”HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX 完成レビュー”でした。最後まで読了いただき、ありがとうございますm(_ _)m

総評ですっ。「パンドラの匣」としては、なんとこれが初のHG系のレビューでした; RGが発売されて以来、1/144スケール自体は取り扱うようになりましたし、ここらでHG関係を作っていくのもいいかもれませんなー。さて肝心のキットの出来としては、プロポーションはかなり良好です。今回はあちこち弄ってはいるものの、キットそのままの状態でも万人受けしやすい良いバランスだったと思います。それに合わせて色分けもHG系とは思えないほどしっかりされており、素組み派の人にも、塗装派の人にも作りやすいキットなんじゃないでしょうか。
しかし、可動性は全体的に物足りなさが否めませんでした……。特に可動の要となる肘と膝が90度止まりなのがイタイです。ギミック面でもリフレクターの差し替えやシールドバスターライフルの中途半端さなどが気になりました。あと手のバリエーション不足など、オマケ要素があまりないのも残念ですね。
ただ……HGという価格帯考えると、こだわる所、コスト削減な所の差がハッキリとしているので、どうしても山あり谷ありな評価になってしまうのは致し方ないかもしれません。でも一番大事なプロポーションはとてもいいですから、ガンダムX好きなら買って損はないと思います。
そうそう、プレゼント企画のコメントの中で”改造にかかった費用”を聞かれたのですが、今回はさほど弄ってませんし……塗料を抜いて単純な部品代だけなら2000円ちょっとだと思います。ただし、パテとか工具類は含まれてませんので、もしピンバイスがなかったりパテを切らしてるとかであれば、揃えるモノ次第ではもう2〜3000円はかかるかもです。まぁこれらはイニシャルコストですから、長い目で見ればさほど高い出費ではないんじゃないですかね。
てな感じで、ガンダムXのレビューはこれにてお終いです。最後になりますが、1000万HIT誠にありがとうございました。また、プレゼント企画に参加していただいた皆様、感謝感謝です。共々御礼申し上げます_(._.)_

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