MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム [ FREEDOM ] 完成レビュー

2006.11.17 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダムMG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

地球連合軍より奪取した4機のガンダムのデータを元にザフトが開発した機体。これまでNジャマーにより核エンジン(融合炉ではなく反応炉ということでしょうかね)が使えなかった中、Nジャマーキャンセラーにより核エンジンの搭載が可能になったことで従来機を遥かに凌ぐエネルギー出力を得ることに成功している。その圧倒的なエネルギーゲインを使った火力には、連射の可能な高出力のプラズマ収束ビーム砲、レールガン、ビームライフルと多岐にわたり、加えて同時に40機以上をロックオンするマルチロックオンシステムにより、他を圧倒する性能を持つ。加えて、高出力メインスラスターにプラズマ収束ビーム砲をマウントするバインダーを展開することで10枚の翼となり、それらを空力、AMBAC機能させることで高い機動性を実現している。また、この翼は高出力火器を多数装備する本機の放熱フィンの機能もしており、単機標準装備のままの大気圏突入すらも可能としている。

「機動戦士ガンダムSEED」、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」で活躍した主役機フリーダムです。MGでは、これまであった1/100を遥かに上回る出来に仕上がっており、プロポーション、可動性、ギミック、どれをとっても素晴らしいです。10枚の翼は大型化され、膝関節には独自の解釈を盛り込む等、ただ1/100で再現するのではなく、MGならではの要素も追加されています。実際ハイマットモードの大きさは、かなりのものになっていて、その存在感はなかったものですね。また、ハイマットモードでのフルバーストを再現できたのも、このMGが初となっています。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

全体的なプロポーションが、これまでの1/100と比べてスマートになっています。特に脚は、かなりスラッと伸びていて長すぎない範疇に止められています。色分けも申し分なく、一部シールがありますが、素組状態でも見栄えはいいですよ。また、内部フレームは頭部を除いた全身に再現されています。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

バストアップ。これまでと比べ、頭部の出来もいいですね。やや複雑な色分けもシールなしでです。右下に写っているシールドのマズルを差し込む穴は、左右どちらにでも取り付けが可能になっています。右利き左利き用?

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

コックピットハッチは、やや下方向に前方へスライドすることで開閉します。また、ハッチ自体にロック用の凹凸が再現されていて、らしさを醸し出していますね。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

背中の翼状のものは、展開することで翼としての役割もしますが、バラエーナ プラズマ収束ビーム砲のバインダーの役割もしています。腰のジョイント部には、ビームライフルを横向きにマウントすることが可能となっています。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

脹脛のサブスラスターは、カバーを展開、さらにノズルの向きも変えることが出来ます。このフリーダムは、膝関節だけでなく足首の関節も2重化されており高い接地性を誇りますが、それが災いして足首の関節軸がズレると前のめりに倒れやすいという欠点もあります。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

立膝も柔軟に決められます。膝の装甲が関節が曲がるのに連動して迫り出しているのが見て取れます。この機構をいれても膝の可動範囲はすばらしく、これまでのMGにはない可動性を実現しています。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

また、可動性は脚だけではなく、肩にも配慮されていて、かなり自由なポージングが可能です。腰も前後へのスイングにゆとりがありますが、背中に重量物があることを考慮し、リアスカートの付け根に腰の装甲へと挟み込む突起を成型することで後ろへの反り返りが防止されています。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

角度を変えて。腰のクスィフィアス レール砲は、設定よりも大型化&砲身の延長化がされていて、収納、展開時の迫力が増しています。この部分の色分けも完璧です。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

そのレール砲を展開した状態です。展開すると本体の全長ほどの長さになります。写真では使用していませんが、グリップの展開も可能です。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

そこから、さらに翼を広げハイマットモードに。綺麗ですね。翼の色分けもシールではなくパーツによりされていて、薄いパーツを独特の接合方法で固定しています。難点は、翼のヘタリがおきやすいのでなんらかの処置が必要です。付属のスタンドには、翼を展開した状態をイメージした台座が付いています。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

アップで。肩の可動が広いので、表情豊かです。翼の基部は一見すると複雑そうに見えますが、比較的単純な構造です。ただ、展開軸が二つあるので、独特の開き方をします。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

そしてプラズマ収束ビーム砲も展開して、フルバーストモードへ。従来は、プラズマ収束ビーム砲の基部に横方向への可動軸がなかったため、この形態は再現できませんでしたが、そこはMG、見事に再現しています。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

横方向から。翼に劣らず砲身も長いです。機体自体は一般的な18m級ですが、この長さのおかげで2〜3回り大きく見えます。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

さらにアップに。プラズマ収束ビーム砲の色分けも完璧です。赤いラインがシールと思われがちですが、きちんと別パーツで再現されていますよ。

MG 1/100 ZGMF-X10A フリーダム

ビームサーベルは、ジョイントパーツなしで連結することが可能です。しかも連結時に「カチッ」と固定されるので、サーベル同士の保持は問題ないです。

総評としましては、これまでのMGで最高の可動性(ストライクと同等)を確保しつつ、細身のプロポーションを実現しているあたりは素晴らしいと思います。また、翼やレール砲の大型化、膝関節に独自の解釈を入れる、全身の内部フレーム再現等、MGならではの要素もいいですね。ハイマットモードでのフルバースト再現、仰け反り防止の対策、角度調節は出来ないものの専用スタンドの付属といった点も好印象です。しかし、関節や翼の可動軸のヘタレ、やや胴が長い(コレに関しては自分はそれほど気にならないかも)、接地性はいいものの接地安定性(重量物が多いため)が低いといった欠点も見受けられます。ですが、それら欠点を上回る迫力を見事に再現している点を素直に評価したいと思います。是非一度は手にとってもらいたい一品ですね。
    

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