RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム [ FREEDOM GUNDAM ] 完成レビュー

2012.11.16 | author: | ETCETERA | 開発計画
RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダムRG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

地球連合軍より奪取した4機のガンダムのデータを元にザフトが開発した機体。これまでNジャマーにより核エンジン(融合炉ではなく反応炉ということでしょうかね)が使えなかった中、Nジャマーキャンセラーにより核エンジンの搭載が可能になったことで従来機を遥かに凌ぐエネルギー出力を得ることに成功している。その圧倒的なエネルギーゲインを使った火力には、連射の可能な高出力のプラズマ収束ビーム砲、レールガン、ビームライフルと多岐にわたり、加えて同時に40機以上をロックオンするマルチロックオンシステムにより、他を圧倒する性能を持つ。
加えて、高出力メインスラスターにプラズマ収束ビーム砲をマウントするバインダーを展開することで10枚の翼となり、それらを空力、AMBAC機能させることで高い機動性を実現している。また、この翼は高出力火器を多数装備する本機の放熱フィンの機能もしており、単機標準装備のままの大気圏突入すらも可能としている。

長らくお待たせしました、”RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム”の完成レビューです。組み終わった後にレビュー用の撮影も済ませていたのですが、そこから現行の作成を優先してしまったため、随分と放置してしまいました; ということで、撮りためた分を可能な限り消化(=公開)していきたいと思います。改めてキットの方を振り返ってみると、あらゆる面で1/144という小ささを感じさせない仕上がりは、ほんと見事ですねー。プロポーション、ディティール面、可動性と、どれをとっても素晴らしいキットです。もちろん、欠点がないわけではないですが、このレビューを公開した時点においては、フリーダムの立体物としては間違いなく一番の出来ではないかと。そんなRGフリーダムを、お待たせした分たっぷりの写真と共にレビューをしていきますよっ

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

まずは全身を見てみましょう。1/144とは思えないディティールとシャープな仕上がりです。プロポーション面は、今回のRGフリーダムでは腰と足首を1.2mmずつ延長しているため、キットそのままの状態とは少々バランスが異なります。お手軽延長ですので、格別見栄えがよくなるというわけではありませんが、個人的には好みの四肢の長さに近づいた感じですね。

ちなみに、今回の”RGフリーダム ”で最終的に使用した塗料は、以下5色(クリアー含め7色)となります。
ガンダムマーカー  : ゴールド、メッキシルバー、グレー
ガイアカラー    : スターブライトシルバー、スターブライトアイアン
Mr.カラー     : スーパークリアー つや消し
Mr.カラーGX    : スーパークリアーIII


RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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では各部を1つ1つ確認していきます。まずは頭部ですが、全体的な造形は悪くないですし、各ダクトのスリットも開放されていて、ディティール面もかなり細かく仕上げられています。ただ、ブレードアンテナのシャープさがキットには足りないため、多少弄る必要があります。首の可動については、顎を引く方向、見上げる方向ともにそれなりに動いてくれますよ。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

1/144というサイズですが、ちゃんとコックピットハッチも開閉して、内部も再現されています。パーツ断面のディティールも丁寧に作られており、まるでMGを見ているかのようです。唯一の違いは、シートに座るパイロットフィギュアの有無ですかね。RGではさすがに付属していません。その代わり、立ち姿(ヘルメットを肩越しに担いだポーズ)の1/144キラ・ヤマトは付属していますよっ。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

腕や肩周りは、基本申し分ない可動性が確保されています。肘関節は160度ほど曲がりますし、肩には簡易的ですが引き出し機構もあります。手首も柔軟に動くので、ライフル、シールドを構えるポージングにおいて、それほど苦労をするということはないと思います。ただ、ウイングバインダーとショルダーアーマーorシールドが干渉しやすいので、ポージングの際はその点だけ気をつけましょう。

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腰周りは、サイド、リアアーマーと干渉しやすいため、可動性は十分とはいえませんが、ギリギリ……及第点……には及ばない感じかな(^^; 腰は軸部分1.2mmを延長しているので、写真の状態とキット素組みとでは、外観や可動範囲に若干の違いが出ています。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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股関節は、サイドアーマー(クスィフィアス レール砲)との干渉がひどいので、基本の開脚率は写真のように低めです。ただ、股関節位置のスライドギミックがありますから、可動優先の下側に移すことである程度改善されますよ。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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膝周りの可動は、さすがRGというだけあって非常によく動きます。1/144というサイズでも太腿、膝の外装連動ギミックも内臓され、アドバンスドMSジョイントの真価を遺憾なく発揮してる部位と言えるでしょう。ただ、複雑な構造故に誤った動かし方をすると破損しやすいという欠点もあるため、取説をよく確認して、可動する外装を押さえながら動かしたりすることのないよう、気をつける必要があります。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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足首周りです。前後横方向ともに比較的動く方ですので、接地性はそう悪くありません。特に前後方向はかなりよく動いてくれるので、フライングポーズでは足先の表情付けに意外と貢献してくれるかも。ここも腰と同様に1.2mm延長してますから、キットそのままとでは複数の面で差異があるかもしれません。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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ウイングバインダーです。機体全長に対してある程度大きめに作られていますから、展開させると1/144と言えどなかなかの迫力です。また、劇中では片側5枚の計10枚(写真上段)のウイングに分かれるようになっていましたけど、RGではアレンジが加えられて片側7枚、計14枚(写真下段)に増えています。

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ここからは付属品の紹介です。MA-M20ルプス ビームライフルから。ジャスティスと共通のビームライフル(色違い)で、青いラインの色分けもきちんと再現されています。ギミック的にはフォアグリップが可動するくらいですが、リアアーマーへのマウントも設定通り可能です。ただ、そのためのピンが露出しているのが、見た目的にはちょっとマイナスですかね;

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ラミネートアンチビームシールドです。こちらもジャスティスと色違いなシールドで、設定上はアークエンジェルの外装と同じラミネート装甲が使われているそうです。裏面に至るまで立体的なディティールが配されているので、MS本体同様にスケールの小ささを感じさせない仕上がりになっています。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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その他の付属品です。マニピュレーターは、可動式以外に3種4個の固定タイプも付属しています。内訳は、握り手が左右2つ、ライフル用の持ち手(右)が1つ、平手(左)が1つです。それからサーベル刃に関してですが、付属するのは1/100と同じサイズのSB-1タイプなので、少し短くカットし刃先を整形し直しています。あとはアクションベース2用のジョイントアタッチメントも付いていますよ。

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簡単にですが、各部一通りの紹介も終わったところで、今度はポージングをさせた状態を様々なアングルからお楽しみいただきましょう。ちなみにこちらの写真は、クリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

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RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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最初はライフルとシールドによるポージングです。接地状態のポージングもいいですが、やはり翼を持つ機体ですからフライングポーズの方がより似合いますね。ウイングは、閉じた状態、展開状態(ハイマットモード)の2種類を使い分けることで、ポージングの幅もさらに広がります。

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RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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お次は、”MMI-M15 クスィフィアス レール砲”を使用したポージングを。設定よりも長く作られているのか、展開するとバレルの全長はなかなかのモノに…。少々銃身が細い感じもしますが、グリップもちゃんと引き出せますし、色分けの再現度も非常に高いので、無塗装でも十分見栄えの良い仕上がりになります。塗装するにしても、パーツ分けがしっかりされているので、塗り分けがとても楽ですな。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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続いて、フリーダムのメインウェポンといってもいい”M100 バラエーナ プラズマ収束ビーム砲”を使ったポージングです。ウイングの形態によって展開方法が少々異なり、翼を閉じた状態ではウイングを真後ろにした上で、バラエーナを前方へ180度回転させて発射形態をとります。ハイマットモードでは、バラエーナの取り付け基部を軸に回転させることで、前方への射線を確保します。フリーダム最大の火器だけあって、どの形態、どのアングルから見てもとても絵になります。

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そして目玉の”ハイマットフルバーストモード”。バラエーナ プラズマ収束ビーム砲×2、クスィフィアス レール砲×2、ルプス ビームライフル×1、(HDリマスターだとピクウス 76mm近接防御機関砲×2もかな?)による一斉射の状態です。マルチロックオンシステムを持つフリーダムならではの射撃体勢です。このポージングだと、1/144というサイズでも標準ズームレンズでは枠に収めるのも意外と大変だったりします; こういうときは、マクロレンズによる接写をしたいものですなー。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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今度は近接先頭装備として、”ラケルタ ビームサーベル”でのポージングをいくつか。多少なりとも短くしたビームサーベルですが、これでもまだ少し長いかなぁ……と思うのですけど、ウイングが大型化されているハネモノガンダムなので、ある程度の長さがあった方が全体の見栄えが良いのですよね。ということで、この長さのままでOKということにしようと思います。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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ビームサーベルは、別途ジョイントアイテムを使用せずに連結が可能になっています。連結すると、長さがさらに際立ったりorz RGジャスティスはもっと短かったので、それに合わせるのも解釈の一つですので、お好みの長さをチョイスしてください。ストライクフリーダムのときには、二刀流を多用していたキラですけど、フリーダムのときは……どうでしたっけ; セイバーにトドメをさしたときは二刀流でしたが、SEEDの頃は二刀流を使ってた記憶があまりないんですよね…。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

武装による一通りのポージングも終わったところで、大きいサイズの写真も一挙ご紹介です。いろいろなポージングを用意していますので、最後までじっくりとお楽しみくださいませ。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

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これまでのポージングの総集編って感じですね。クスィフィアス レール砲だけありませんが その分バラエーナとかフルバーストは2枚ずつありますので(^^; いずれの写真も、クリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

オマケの一枚。その後完成したRGジャスティスとのツーショットです。こちらも腰と足首を延長しているので、改修済みのフリーダムと並べても同じバランスになるように仕上げています。兄弟機というだけあって、2機並べると壮観ですなーっ。こちらもクリックすることで大きい状態をお楽しみいただけます。そういえば……RGジャスティスの方も、レビュー用の撮影をしておかないとでしたorz

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

以上、”RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム”のレビューでした。最後まで閲覧いただき、ありがとうございました_(._.)_

総評です。現状フリーダムの決定版とも言えるキットだけに、細部までよく作りこまれています。スケールの小ささを感じさせないRGならではの魅力にさらに磨きがかかっていて、作り応え、完成後の見栄えともにハイレベルなキットだと思います。
可動性、色分け、ギミックは基本的に文句のない出来で、MGなどにも引けをとらないレベルとなっています。もちろん細かい面ではこうだったら……というところもありますけど、スケールという要素を考えれば十分な仕上がりだと思います。スタイルに関しては、キットそのままだと少々寸詰まりな感じがあるので少しだけ減点しています。ユーザーへの配慮としては、ダウンサイジングに対して構造的に追いついてない部分がある(=破損しやすい)ので、少し控えめにしました。オマケ要素は、もう少しプラスアルファが欲しかったところかな。ボーナスパーツとか、エフェクトパーツとか。
それでも、とてもHGシリーズと同じサイズのキットとは思えない完成度には目を見張るものがあります。ということで追加点+5つけちゃいます。小さいパーツが多いので組むのには少々慣れが必要ですが、大きなマイナス要素はありませんし、フリーダム好きなら一度は作っておいて損はないかと。既に発売済みのRGジャスティスやRGストライクと共に並べたい一品ですね。オススメですっ!
    

RG ZGMF-X20A ストライクフリーダム   RG MSZ-006 Zガンダム   RG RX-178 ガンダムMk-II   RG RX-78-2 ガンダム   MBF-P03R ガンダムアストレイ ブルーフレーム セカンドリバイ

            

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