メンテの手順としては、オーバーホールですので分解出来るところは基本分解してしまいます。分解状態の写真のうち、ニードルガイド周辺が一体のままですが、メンテ時はここももちろんバラしますよ。って、一覧にニードルが抜けてるし_/ ̄|○
グリスに関しては少し補足しておきます。基本的にOリングを侵食しないモノであれば大丈夫だと思いますけど(自分は写真の通りFグリスを使ってます)、今のところエアブラシ用というのは2点あります。1つは、”エアテックス グリス GR。もう一つはセットになるのですが、GSIクレオスの”Mr.エアブラシ メンテナンスセット PS991”です。値段的にはエアテックスのグリスの方がお得なんですが、メンテ用の道具をまったくもっていない場合はセットもありかもしれませんねー。
ただ、それでもエボリューションの0.2mm状態ほどではなく、このあたりはニードルだけではなくノズル側の問題もあるのだと思われます。ノズルの加工はさすがに怖いので、今度こそこれが限界かなー。
清掃時に溶剤に晒される危険があるOリングがあるのは、基本↑写真の赤い□でくくった3箇所です。写真左上から、ノズルOリング、ニードルOリング(分解した本体を後ろから見ると奥に埋まっています)、ピストンピンOリング(エアバルブを外した本体を裏から見るとあります)です。ただし、メーカーやハンドピースの種類によってはこの限りではない場合もありますので、必ずお手元の取説分解図をよく確認してくださいませ。
高級なハンドピースだと、ゴムではなく溶剤耐性が強いテフロン製になっていたりしますが、1600円のハンドピースにそれを求めるのは流石に酷というもの; 3箇所のOリングは大人しく一旦取り外して作業をすすめましょう。
あとは、先細ブラシ、綿棒、ティッシュなどを駆使して、各部をいつも以上に丁寧に掃除し、しっかりと溶剤を乾かします。
グリスは、先述のとおりゴムを侵食しないタイプを使い、つけるときは極々少量を爪楊枝などを使って薄くのばすように塗ってください。もしグリスの塊が余るようなら必ず取り除いておきましょう。特にエアバルブ周りは、最悪エアーの通り道からグリス(油)が飛び出ることになります。写真の赤い□でくくったピンの部分だけに塗ってくださいね。
これらのグリスアップによりレバーの動きがスムーズになりますから、より繊細なレバー操作が可能になります。基本的に一度オーバーホールをすれば半年〜1年くらいはもつと思いますけど、クリーニング時に溶剤がエアバルブ側に流れ込んだりとか、塗ってあるグリスが流れてしまうよなことがあるとこの限りではありません。動きがいつもと違う、なんかぎこちない、と感じるようでしたら、一度バラして徹底洗浄とグリスアップをすることをお勧めします。
具体的に言うと、ノズルレンチなども必要ないですし、レバープッシュメタルもレバー本体に組み込まれることでストレスなく組み立て分解が可能です。スプリングガイドとニードルスプリング、ニードルガイドもドライバーなしで分離できちゃいます。またノズル自体もかなり大型化されているため、パーツ強度がしっかり確保されていて取扱が楽なのも嬉しい点です。
ただ、カップが着脱可能(カップサイズが変更出来るようになっています)なので、その分Oリングが増えているのが欠点かな? それ以外はとてもいいですよー。ちなみに、一番溶剤にさらされやすい”ニードルOリング”と”ノズルOリング”の2箇所は、標準でテフロン製になっているので安心です。詳しくは、近日中に改めて使用レポートを執筆しますので、そのときに改めて紹介しますね。
以上です。ここのところエアブラシ関係の記事が続きましたので、ひさしぶりに製作研究所にもコンテンツの1つとして追加しておきました。てか、いろいろ更新とまってるところがあるなぁ;; あぁ、レビュー用の写真を撮りためてるのもある……マラサイのリペイントもあるしー……_/ ̄|○ 一つずつ地道に片付けていきますので、自分から言うのもなんですが……どうか気長にまってやってください_(._.)_ がんばりますっ!
では、See you next time!
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