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エアブラシ(ハンドピース)のメンテナンスについて

2014.04.17 |author: |開発計画 |緋影流プラモデル製作研究所
今回は「エアブラシ(ハンドピース)のメンテナンスについて」です。要望がありましたので簡単にですがまとめてみました。ハンドピースは、最近でこそ格安な輸入品も増えましたが、それらを除けば模型に使うツールとしてはとても高価なですので、あまり使わないうちにダメにしてしまうのはさすがに勿体無いです。何より、手に馴染んだ愛用の道具は長く大事に使いたいですよね。大切に使えば、10年くらい余裕で使えるモノも多いですし。ただ、そのためには使用後の清掃はもちろんのこと、定期的なメンテナンス(オーバーホール)も重要となってきます。ということで、メンテナンスを行う上で気をつける点を交えながら、じっくりと紹介していきます。あと、最後にオマケとして”RGストフリの現状”も少しだけ載せておきますので、合わせてどうぞー。

ROYALMAX AIRBRUSH  HD-130 NO:302

ROYALMAX AIRBRUSH  HD-130 NO:302

今回、メンテナンスの生贄になっていただくのは、先日購入した台湾製のハンドピース”HD-130 NO:302”です。でもこれ……購入時に一旦メンテしたばっかりなんですよね; なので、一部はきちんとバラせてないところもありますが、まー絵的に少し足りない程度で説明には困らないと思いますのでよしとしましょう。もう一本のエボリューションだとパーツ構成がちょっと独特なので(加えてこちらもメンテ後だったり…)、標準的な構造のHD-130の方が適任でした。
メンテの手順としては、オーバーホールですので分解出来るところは基本分解してしまいます。分解状態の写真のうち、ニードルガイド周辺が一体のままですが、メンテ時はここももちろんバラしますよ。って、一覧にニードルが抜けてるし_/ ̄|○

メンテナンスに使う道具

分解が終わったら各部を洗浄したりしていくわけですけど、その前にメンテナンス時に使用する道具の紹介です。左から、ピンセット、細めで先の長いマイナスドライバー(ニードルストップネジを外すのに必要)、用途に合わせた先細ブラシ(写真の3種は歯間ブラシとその改造品)、グリス(Oリングのゴムなどを侵食しないタイプ)、爪楊枝となります。あとは、普段のクリーニングのときと同じように、うすめ液、ツールクリーナー、綿棒、ティッシュやキムワイプなどを用意しましょう。
グリスに関しては少し補足しておきます。基本的にOリングを侵食しないモノであれば大丈夫だと思いますけど(自分は写真の通りFグリスを使ってます)、今のところエアブラシ用というのは2点あります。1つは、”エアテックス グリス GR。もう一つはセットになるのですが、GSIクレオスの”Mr.エアブラシ メンテナンスセット PS991”です。値段的にはエアテックスのグリスの方がお得なんですが、メンテ用の道具をまったくもっていない場合はセットもありかもしれませんねー。

ROYALMAX AIRBRUSH  HD-130 NO:302

では、1つずつ見ていきましょうか。まずは↑で抜けていたニードルです。ニードル自体は、メンテだからといって特別やることが増えるということはありません。普段のクリーニングのときと同じく、使用後、メンテ時はツールクリーナーで綺麗に拭いてあげましょう。

ROYALMAX AIRBRUSH  HD-130 NO:302

それと……メンテナンスとは関係ない話になりますが、実は2度目のニードル研磨を悩んだ挙句に結局してしまいました(^^; でもその甲斐あって、写真のように製造時の削り出し跡(細かな横溝)は完全に消えています。実際に使ってみても、前回よりもさらに細く吹くことが出来るようになり、ラインも滑らかになって使用感もますます良好です。
ただ、それでもエボリューションの0.2mm状態ほどではなく、このあたりはニードルだけではなくノズル側の問題もあるのだと思われます。ノズルの加工はさすがに怖いので、今度こそこれが限界かなー。

ROYALMAX AIRBRUSH  HD-130 NO:302 ROYALMAX AIRBRUSH  HD-130 NO:302

ROYALMAX AIRBRUSH  HD-130 NO:302

外せるパーツは外していき、ツールクリーナーで各部洗ったり(汚れが酷いときは浸けたり)していきます。このとき注意することは、要所にあるOリング(パッキン)です。Oリングは実は溶剤の浸透に弱く、あまり溶剤にさらされ続けると肥大したり劣化したりします。なので、通常のうすめ液よりもさらに強い”ツールクリーナーの類”は特に注意が必要です。これらを多用するメンテナンス作業中は、Oリングを予め取り外すなどの対処をしておくと、思わぬ事故を未然に防げますよ。

清掃時に溶剤に晒される危険があるOリングがあるのは、基本↑写真の赤い□でくくった3箇所です。写真左上から、ノズルOリング、ニードルOリング(分解した本体を後ろから見ると奥に埋まっています)、ピストンピンOリング(エアバルブを外した本体を裏から見るとあります)です。ただし、メーカーやハンドピースの種類によってはこの限りではない場合もありますので、必ずお手元の取説分解図をよく確認してくださいませ。
高級なハンドピースだと、ゴムではなく溶剤耐性が強いテフロン製になっていたりしますが、1600円のハンドピースにそれを求めるのは流石に酷というもの; 3箇所のOリングは大人しく一旦取り外して作業をすすめましょう。
あとは、先細ブラシ、綿棒、ティッシュなどを駆使して、各部をいつも以上に丁寧に掃除し、しっかりと溶剤を乾かします。

ROYALMAX AIRBRUSH  HD-130 NO:302 ROYALMAX AIRBRUSH  HD-130 NO:302

ROYALMAX AIRBRUSH  HD-130 NO:302

で、ただ洗浄するだけならいつもと変わらないですが、ここからがメンテらしい?工程となります。エアブラシにはいくつか可動部がありますので、それらにグリスアップをしていきます。今回のHD-130だと、赤い□でくくった3箇所となります。写真左上から、レバーシャフト、ニードルガイドとニードルスプリング、エアバルブです。これもエアブラシの種類などにより若干異なる場合がありますので、取説をよく確認してくださいませ。
グリスは、先述のとおりゴムを侵食しないタイプを使い、つけるときは極々少量を爪楊枝などを使って薄くのばすように塗ってください。もしグリスの塊が余るようなら必ず取り除いておきましょう。特にエアバルブ周りは、最悪エアーの通り道からグリス(油)が飛び出ることになります。写真の赤い□でくくったピンの部分だけに塗ってくださいね。

これらのグリスアップによりレバーの動きがスムーズになりますから、より繊細なレバー操作が可能になります。基本的に一度オーバーホールをすれば半年〜1年くらいはもつと思いますけど、クリーニング時に溶剤がエアバルブ側に流れ込んだりとか、塗ってあるグリスが流れてしまうよなことがあるとこの限りではありません。動きがいつもと違う、なんかぎこちない、と感じるようでしたら、一度バラして徹底洗浄とグリスアップをすることをお勧めします。

エアテックス  H&S エボリューションA

エアテックス  H&S エボリューションA

所持しているもう一本のハンドピース”エアテックス H&S エボリューションA”についても、簡単な分解状態とOリングの位置(赤い□)、グリスアップの場所(黄色い□)を載せておきます。エボリューションは、各部がコンパクトにユニット化されており、分解清掃がとても楽になっています。
具体的に言うと、ノズルレンチなども必要ないですし、レバープッシュメタルもレバー本体に組み込まれることでストレスなく組み立て分解が可能です。スプリングガイドとニードルスプリング、ニードルガイドもドライバーなしで分離できちゃいます。またノズル自体もかなり大型化されているため、パーツ強度がしっかり確保されていて取扱が楽なのも嬉しい点です。
ただ、カップが着脱可能(カップサイズが変更出来るようになっています)なので、その分Oリングが増えているのが欠点かな? それ以外はとてもいいですよー。ちなみに、一番溶剤にさらされやすい”ニードルOリング”と”ノズルOリング”の2箇所は、標準でテフロン製になっているので安心です。詳しくは、近日中に改めて使用レポートを執筆しますので、そのときに改めて紹介しますね。


RG 1/144 ZGMF-X20A ストライクフリーダム

さて、最後はオマケです。水面下で進めている”RGストライクフリーダムの製作”ですが、最後の塗装と仕上げのクリアー吹きが無事に終わり、あとは乾燥を待って組み立てていくだけとなりました。写真は、つや消しを吹き終えたバックパックと武装たちです。最後の塗装を行ったパーツはここにはありませんけど、後日作成レポートの中で紹介したいと思います。

以上です。ここのところエアブラシ関係の記事が続きましたので、ひさしぶりに製作研究所にもコンテンツの1つとして追加しておきました。てか、いろいろ更新とまってるところがあるなぁ;; あぁ、レビュー用の写真を撮りためてるのもある……マラサイのリペイントもあるしー……_/ ̄|○ 一つずつ地道に片付けていきますので、自分から言うのもなんですが……どうか気長にまってやってください_(._.)_ がんばりますっ!
では、See you next time!

WAVE  HT-241 スーパーエアブラシ トリガータイプ 軽量アルミボディ 使用レビュー
エアテックス  H&S エボリューションA 使用レビュー
ROYALMAX AIRBRUSH  HD-130 NO:302 使用レビュー