うまく時間が取れず入手報告を書きそびれてしまい、いきなりレビュー記事からとなりますが……「
WAVE HT-241 スーパーエアブラシ トリガータイプ 軽量アルミボディ 使用レビュー」です。このハンドピースは、先月散策中に偶然見つけて購入したものなんですけど、なんと
1200円(90%オフ以上)というあり得ない価格でゲットしましたっΣ もちろん新品ですよ。ネットで調べてみると安くても7000円前後なので、ほんとの掘り出し物だったようです。ちょうど0.3mmくらいのハンドピースがもう一本欲しかったところでしたし、まさに”渡りに船”状態でした。ただトリガータイプは自分も初なため、手にとったときに一抹の不安がよぎりましたが、如何せんこの安さには抗えなかったですw ということで、使用感を簡単にレビューしていきたいと思います。
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パッケージは結構大きいですね。トリガータイプは、ガングリップのような握り手があるため本体がどうしても大きくなりますから、致し方無いのでしょう。そういえば、WAVEのハンドピースを使うのもこれが初めてでした。今まで使ったことがあるのは……タミヤ、クレオス、エアテックス(H&S)の3社かな。
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化粧箱から取り出すと、プラ製の専用ケースに収まっています。ケースの外観は、以前購入した台湾製のそれと似たような感じですね。驚きなのがパッケージング内容です。ノズルレンチなどの見慣れた付属品以外に、なんとカップがはじめから2種類(2ccと7cc)付いているではありませんか。自分はあまり2ccを使うことはないかと思いますけど、それでもちょっと嬉しいですなぁ。
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では早速本体を見ていきましょう。”
スーパーエアブラシ トリガータイプ 軽量アルミボディ”です。軽量アルミボディとのことですが、アルミ製なのはトリガーとテールキャップだけだったりします。重さは、手元で量ってみると158gでした。ちょうどエボリューションA+ドレイン&ダストキャッチャーIIと同じくらいの重さのようです。グリップ部分はプラ製ですけど、使っていて手から滑り落ちるようなことは形状的にありません。ただ……コラーニと同レベルとはいいませんが、もう少し手に馴染みやすい形になってても良かったかな?
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ノズルは、よくある先広がりの形状です。そして、ニードルキャップも穴あきタイプと通常タイプの2種類付属となっています。このあたりはエボリューションAと同じですねー。穴あきタイプはうがい洗浄がし難いため(慣れると出来ちゃったり……)、こういう配慮は嬉しい限りです。ただ、この穴あきニードルキャップはなかなか大胆な穴あき加減のため、少々破損が怖いかも(^^;
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アルミ製のテールキャップは青い塗装が施されており、WAVEカラーで仕上げられています。キャップエンドにはニードルアジャスターが付いていますが、緩めるか締めるの二択のみのため、
エボリューションAのような”後退幅をホールドしたままのオンオフ”は出来ません。
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ノズル周りを分解すると、ニードルキャップ、ノズルキャップ、ノズルというお馴染みの構成です。ノズルは少し大きくしっかりした構造になっており、強度面の不安はなさそう。また分解するときは付属レンチを使用します。肝心のニードルの仕上がりももちろん問題なしですよー。
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カップの内側は綺麗に研磨されていて、キムワイプやティッシュ、綿棒などで拭いても、繊維が引っかかったりするようなことはありません。塗料の流路周りも綿棒が入る太さが確保されてますから、掃除も比較的やりやすそうです。まぁカップが交換可能な分、一体型よりも少し手間は掛かりますな;
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それにしても、このハンドピースは付属品が多いです。カップとニードルキャップが2種類ずつ、ノズルレンチ、ホースジョイントですからねー。特殊なパッケージ(2in1仕様とか)を除けば、これだけ充実しているのも珍しいと思います。
さて、見た目の紹介はこれくらいにして、実際に使ってみた感じも書いていきます。トリガータイプは、エアーを出すこと、塗料を出すことの2つをトリガーを引く動作のみで操作します。引き始めからちょっとまではエアーのみを出し(ダブルアクションで言うところのレバーを押しただけの状態)、そこからさらに握り込むことで引き具合に合わせてニードルが後退し、塗料の流路が開放されていきます。
まず最初に違和感を覚えるのは、使っている最中のフィーリングです。レバー式のダブルアクションの場合、ハンドピースの持ち方がペンを持つ状態似ているため(人によっては異なる場合もあり)比較的自然な感じでラインを引いたり出来るのですが、トリガータイプだとグリップを握るように持ちますからブラシ運びが違和感ありありです;
しかし、単一色(下地とか)やクリアーをどぱーっと勢いに任せて吹くときには、指が疲れにくくて良いですね。指先に変な力が入ったりし難いですし。あとは慣れと好みの問題だと思いますので、自分もこれから使い慣れるよう愛用していきます。
![スーパーエアブラシ トリガータイプ 軽量アルミボディ スーパーエアブラシ トリガータイプ 軽量アルミボディ](141021-013.jpg)
模型用としては一番ポピュラーな0.3mmということで、太すぎず細すぎず適度な感じです。噴霧状態も良好かな。ただ、手元でエアー量のコントロールが出来ないので、グラデーション関係の塗装をしようとすると……持ち方の違和感もあってか、今の自分には少々やり辛いです;
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![スーパーエアブラシ トリガータイプ 軽量アルミボディ スーパーエアブラシ トリガータイプ 軽量アルミボディ](141021-015.jpg)
レギュレーター側で圧をいろいろ変えながら、軽く線を引いてみました。圧が低くなるとちょっとかすれ気味っぽくなるときもありますが、塗料の濃度を調整すれば大丈夫だと思われます。ただ、今のところこのトリガータイプで細かな塗装をする予定はないため、低圧で吹くこと自体がそうそうないかもしれません;
個人的に気になった点は、メンテナンス性です。これは他のプラ製のグリップを持つトリガータイプにも言えることですが、完全に分解するためにはグリップ固定のナットを外す必要があり、そのためにはレンチが別途必要になります。せめて手で回せれば良かったのですが……;
![スーパーエアブラシ トリガータイプ 軽量アルミボディ スーパーエアブラシ トリガータイプ 軽量アルミボディ](141021-017.jpg)
このプラ製のグリップは、リードスクリューをロックさせている”止めねじ”(写真
赤い□)を隠してしまっているため、一旦外さないとボディ内部にあるニードルパッキンなどを洗浄出来ないのです。如何に溶剤耐性があるテフロン加工されたOリングであっても使っていれば劣化しますし、なにより塗料などが付着したままになる恐れもあるため、出来れば定期的なメンテナンスはしたいですよね。そういう意味でちょっとだけマイナスです。
ただ……実は取説をよく読むと、ボディ内部の分解をしないでください的な文言があったりします。つまりニードルパッキンなどがある部分はバラすなとなっているのです。交換部品の一覧にもニードルパッキンはありません。構造的に再組み立てが困難な場所にも見えないのですが、何故なんでしょう?
気になって調べてみると、どうもメーカーごとで対応が分かれてるみたいです。タミヤ、GSIクレオス、WAVEは、ニードルパッキンの分解手順の説明がありませんし、ニードルパッキン自体が部品注文リストにないです。一方、エアテックス(H&S)、アネスト岩田は、部品注文も可能(アネスト岩田の場合はネジと一体化しています)となっています。分解説明がないのはまだしも、注文も不可というのは少しだけ心配ですねー。
![スーパーエアブラシ トリガータイプ 軽量アルミボディ スーパーエアブラシ トリガータイプ 軽量アルミボディ](141021-018.jpg)
トリガータイプは、”トリガーを握る”という形状の関係で、大きく張り出したグリップを持つハンドピースが多いです。それ故、そのグリップの下にさらにグリップフィルター(ドレン&ダストキャッチャー)を取り付けると……写真のようなとてもながーーい形状となり、少々取り回しが悪くなりますorz これも欠点の一つですね;
もう一つ、このハンドピースのスタンド(GSIクレオス Mr.スタンド&トレイセットII)にトリガータイプを乗せると、トリガーが押されてエアーが出っぱなしになります;w; とりあえずMr.クリーナーボトルの傾斜を利用して立てかけたものの、これはスタンドも買い足すことも考慮しないとと思っていたのですが……
![スーパーエアブラシ トリガータイプ 軽量アルミボディ スーパーエアブラシ トリガータイプ 軽量アルミボディ](141021-019.jpg)
トリガータイプ用のホルダーのアタッチメントが付いてましたw これを買ったのはもう5年も前なので、こんのが付属してたなんてすっかり忘れてましたよ(^^; ただ、グリップフィルターをつけていると重心が後ろ寄りになり、アタッチメントが外れそうでちょっと怖ひ……。両面テープで仮止めしとこうかな;
使い慣れないトリガータイプだからか、気になる点もいくつか目立つ結果となりましたが、最終的にはどれも慣れてしまえば問題ないレベルのことですし、きっと大丈夫でしょう。何より指先に掛かる負担が軽くなるだけでも、長時間使うことの多い自分にとってはありがたいことです。ま、なんといっても一番は価格の安さでしたけどw しかしここまで安くなかったとしても、いつかはトリガータイプを買っていたと思います。各メーカーからいろいろ出ていますので、みなさんも一本いかがでしょうか?
以上です。こういった道具は、使い勝手というか好みの問題も大きいため、触れる機会があるときは積極的に手にとってみると良いかもしれません。お店によっては店頭デモ用を何種類か置いてるところもあり、試し吹きさせてくれたりもします。ちなみに、もし次に自分がハンドピースを買うとしたら……うーん、やっぱり使い慣れたH&Sか、もしくはアネスト岩田かなぁー。オリンポスも捨てがたいけど……うーん……。
では、See you next time!
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