MG 1/100 LM312V04 ヴィクトリーガンダム Ver.Ka [ VICTORY GUNDAM ] 完成レビュー(MS形態編)

2010.02.10 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
ここからは、「MS形態編」として機体各部の可動範囲やポーズ例の紹介をしていきます。ちなみにこのキットはVガンダムとヘキサのコンパチとなっていますが、レビューではVガンダムが主体(ヘキサはちょこっとだけ)の紹介となります。
総評(ページ下の方)に破損箇所と修復方法の画像と説明を追加いたしました。

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では、MS形態となったVガンダムをじっくりと見ていきましょう。全体のプロポーションはよくまとまっていると思うのですが…個人的には、頭部が小さすぎる(首も短いかな)、足首が太すぎて脚部のラインがイマイチ(くびれが少ない)な感じがするかなぁ。

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バストアップです。Vガンダムの頭部のV字のアンテナは、PS樹脂の固く細い(けど折れやすい)タイプと、軟質素材のタイプが付属しています。

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頭部の可動は、首が短い割には前後に良く動く方ですね。とくに俯く側が思いの外動いてくれます。

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肩は、変形機構の関係で引き出し機構の類はありません。ただ、前後には多少動くようになっていますよ。

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肘の可動範囲は非常に良好。ほぼ180度曲がります。ただ、構造上動かしているうちにポロっと取れやすいかも(今回の作例では外れにくいように補強しています)しれません。

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股関節は、残念ながらほとんど開きませんorz ただ、最終手段として、股関節の変形機構を利用して無理やり開いたように見せることは可能です(^^;
あと、変形合体機構の関係で腰は無可動になっています。これは構造上仕方ないかなぁ。

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股関節の前後方向、膝の可動範囲は非常に優秀。特に膝は、変形機構の連動ギミックがありながら、MS時でもこれだけ動けるのには感心するばかりです。

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今回のVガンダムでは足首に引き出し機構が内蔵されていて、前側に足を動かした際に自然な形になるように工夫されています。逆にそらす方向は、つま先の可動を利用する感じですね。

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ただ、残念ながら横方向はあまり曲がりません;

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股関節は、キットそのままではスッカスカでまともに保持が出来ません(個体差があるようです)でしたが、太腿正面側装甲を左右入れ替えることでしっかりと固定されます。ただし、これをすると太腿外側に穴が開いてしまいますが、今回はその穴を埋めて違和感をなくしています。

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これらの可動範囲を活かすことで、立膝もかろうじて自然な形につけます。もう少しゆとりをもって出来るといいのですが…。

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MS形態時でも設定通りコックピットを前方にスライドさせることが出来るようになっています。これでハッチも開くと完璧なんですけどね。

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この角度だと、違和感なくより自然な感じに見えるかな?

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コア・ファイターを付け替えることで、ヘキサの再現も可能。

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15m級MSの上さらに小顔のためHG系と変わらない大きさの頭部ですが、額や側面アンテナの色分けも完璧に再現されているのにはビックリです。

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ここからは付属品の紹介。先陣は、専用のビームライフルです。小さい割には良くできていて、バレル部分を回転させてフォアグリップ(通常はトリガーガード)を動かすことも出来ます。

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さらに、バレル、センサー及びストックを取り外せば、ビームピストルとしても機能します。

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続いての付属品は指先です。このVガンダムの手は、かつてのMGグフのように指先を交換することで様々な形の手を再現出来るようになっています。写真は左手用になりますが、まったく同じ種類の右手用もあります。ちなみに指先を取った状態の手は、右写真のようになりますよ。

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ビームサーベル刃は、2種3本が付属。通常タイプ(といってもものすごーく細いですけど)と扇状タイプが付いています。

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ビームシールドは、お馴染みPET素材にホログラムシート、プリントが貼られたものとなります。今回はいつものグラデーションプリントではなく、稲妻状です。

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付属品最後はアタッチメント関連。左からMS時用、ハンガー用、ブーツ用となります。さらにコア・ファイターのスタンドアームも付属しますが、台座はないのでアクションベースが必須です。

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あと、今回のレビューでは使用していませんけど、初回特典としてクリア外装が1枚付属します。元のランナーは、青成型のBランナーです。

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では、付属品を使用していろいろなポーズを付けていきましょう。

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膝などの可動域が広いんですが、股関節の開脚率と接地性が悪いため、スタンドを使わないポーズはやや不向きかなぁ。

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武器はとりあえず持たせられますが、グリップにあるダボは使わずに固定(掌側にピンがないので…)しているので、やや不安定です。

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手首の変形機構を使うことで、無理やりライフルの両手持ちも可能です。少々ムリがありますが;;

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ビームシールドのエフェクトパーツは、今回は派手ですねぇ〜。あとスタンドアタッチメントとVガンダムとの接合が微妙で、不意にぼろっと外れたりするのが怖い…((( ;゚Д゚)))

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ひょんなことからビームシールドが2枚に(別にキットを2つ買ったわけではないのですが…)なってしまったので、両肘のビームシールドを展開させてみました。

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2つ使用すると絵的にかなり派手になります; とりあえず、ビームシールドの重みで腕が垂れ下がったりするようなことはありません。

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バレルとセンサー類を取り外してビームピストル形態を。ち、小さい(^^;

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ジムのスプレーガンよりも小さいですな…。まぁサイズが小さくなっただけでなく、威力もかなり落ちるようですね。

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ビームライフルの紹介も一通りしましたので、お次はビームサーベルを使ったポージングを。

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ビームサーベルは、設定通り前腕の内部に収納されています。変形ギミックを再現しながらビームサーベルまで収納させるとは…さすがです。

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付属品紹介でも書いたとおり、サーベル刃は非常に細くなっています。グリップとの連結部分の形状からしてVガンダム固有のものでしょう。

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こちらもVガンダム固有と言える扇というかハリセン状のサーベル刃です。重さが心配でしたが、保持は問題ないようです。

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ビームライフルと違い、サーベルグリップはしっかりと手に固定されるので、安定感は結構ありますよ。

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以上、Vガンダムのレビューでした。リアルの時系列では初の量産されたガンダムタイプ(追加の設定というかストーリーで陸戦ガンダムにUC内での初代の座は奪われましたが)を、存分に堪能できる一品だと思います。

んでは総評を。15M級MSを1/100というサイズで見事に立体化していると思います。プロポーションには個人的なイメージとの食い違いが若干ありますけど、概ね良好です。可動性もこれだけの変形ギミックを詰め込んでいる割には良く動きますし、色分けの気合の入り方(ちょっとした装甲の裏側までも色分けされています)も半端ではありません。肝心のギミックについては、当然のことながら文句なしの出来と言えるでしょう。この変形ギミックは本当に感心しましたので、追加点+5です。また、プロポーション、可動性、変形ギミックを見事なバランスで一つにまとめています。ヘキサの頭部だけでなくもう1機分のコア・ファイターのパーツ、扇状のサーベル刃、ビームシールドの仕上がりと付属品も満足できるものだと思います。
ただ………保持やパーツ強度があまりにも低すぎます。ものの見事に上記3つの仕上がりの犠牲となっているとしか思えません。例えるなら、ポージングや変形をさせる際は、まるで繊細なガラス細工を扱うような注意がないと、ふとしたときにポキっと折れます; 実際肘関節が何の前触れもなく逝きましたorz

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肘関節上腕側のパーツの赤○の箇所が、動かしたときに折れた状態です;; ABSパーツですが、ボキって感じでいきなり割れた感じです。非常に負荷がかかる場所でもありますので、そのまま瞬間接着剤でつけただけではすぐ折れてしまいます。なので、緑棒のような感じで0.8mmの穴をあけて真鍮線を通して補強しています。これにより、負荷がかかっても折れた箇所の接着剤が外れるといったことはなくなります。

破損のしやすさ、股関節の緩さ(というかハマった状態を維持できませんでしたから;)もしかり、もう少しなんとかして欲しかったですね。
とりあえず、慎重に動かして飾る分には非常に良い仕上がりですし、現状立体化されているVガンダムの中では1番の出来であることは間違いないので、破損などに気をつけてがんばってVガンダムの勇姿を楽しんでください。
    

            

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