MG 1/100 ZGMF-X56S/β ソードインパルス [ SWORD IMPULSE ] 完成レビュー(分離形態編)

2009.04.26 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
MG 1/100 ソードインパルスガンダムMG 1/100 ZGMF-X56S/β ソードインパルス

インパルスは、プラントのセカンドステージシリーズの一機であり、連合のストライク同様換装機能を有するMSである。プラントはNジャマーキャンセラーによる核動力MS、フリーダム、ジャスティス、プロヴィデンス等を開発してきたが、ユニウス条約による使用禁止、人口数による保有機体数の制限を受け、デュートリオン送電システムを初搭載した、インパルス、アビス、ガイア、カオス、セイバー、そしてその専用運用艦ミネルバを開発した。その中で、インパルスの最大の特徴は、シルエットシステムと呼ばれるバックパック及び兵装の換装と、上半身、下半身、コックピットコアの3つに分離合体する点で、パイロットの生存性を高め、さらにあらゆる戦況への対応、破損箇所(コアスプレンダー以外)の即座の復旧(交換)を可能にした万能機といえるだろう。 また、シルエットシステムの中の一つ、ソードシルエットを装備した場合は、”ZGM-X56S/β ソードインパルス”と名称も変更される。ソードシルエットの特徴は、近接戦闘の強化、そして対艦刀であるエクスカリバーを2本装備することによる対艦戦の強化がなされている。他にもシャイニングエッジブーメラン、ビームライフルと中距離戦闘も可能な兵装内容となっている。

フォースインパルス発売から1年、思ったよりも早かったソードインパルスの登場です。VPS装甲の関係で機体色が変わってしまうため、ストライクのようにランチャー、ソードをセットというわけにはいかず、ソード単体での商品化となりました。しかし、無印1/100ですら立体化されていないブラストインパルスがMG化するかどうかは…微妙ですねぇ。
さて、肝心の中身はと言うと、色分けはインパルス本体に関しては相変らず良好、可動性、プロポーションも見事です。また、フォースインパルスでの欠点だった箇所がいくつか修正されているのもよいですね。エクスカリバーも、フォースインパルスに付属したものと比べるといろいろ改良されていますし、価格はちょっと高めですが作り応え、弄り応えのあるキットになってると思います。ただ、全てが改善されているわけではないので、問題も諸所にあるのも現状です。
尚、ソードインパルスのレビューは、「分離形態」と「MS形態」の2部構成となっています。

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分離形態最初は、中核をなすコアスプレンダーです。コレに関しては、パーツ形状、色共にフォースインパルスからの変更点は特にありません。要塗装箇所が集中してる所でもありますが、基本の出来はなかなかよいですよ。

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コックピット内部は、相変らずの精密な作りです。パイロットはいつもの如く乗せていませんが、パイロットフィギュアの出来もよいので、塗装して乗せてあげるとさらに雰囲気はよくなるでしょう。

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このキットには、各種パーツごとに専用のスタンドアタッチメントがあるので、アクションベース1が4つあれば分離状態での発進シーンを模したディスプレイも可能になっています。

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今回、フォースインパルスの時とは、塗装を若干変えています。コックピット後ろの白い箇所を延長し、尾翼の配色を取説通り(設定とは違うような)に、ミサイルの弾頭部分をグレーにしています。

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合体形態への変形は、設定通りに出来ます。先ずミサイルを取り外し、右写真のように尾翼を収納、機首を2箇所の可動ポイントを使って折り畳みます。

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最後に主翼を折り畳めば変形完了です。これで、ガンダムVer.2.0のようにコックピットシートが回転すれば完璧なんですけどねぇ。

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続いてシルエットフライヤーです。完全な無人機ということで、コックピットはありません。主翼部分は、相変らずの黒での一体成型なので、白い所は要塗装ですね。

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下からみると、まるでスペースシャトルのような外観です。配色と形状そう感じさせるのかもしれません。今回はサブスラスターも金銀で塗装しています。

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こちらにも専用スタンドアタッチメントが付属しています。シルエットフライヤー用のアタッチメントは、ソードシルエットとの連結後もそのまま利用します。

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各種シルエット(ブラストは未発売なのでわかりませんが…恐らくは同じでしょう)とのドッキング時には、機体後部のメインスラスター下のユニットを引き出して連結します。

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続いてソードシルエットを。フォースシルエットとは違い、飛行するには主翼が小さ過ぎますね; そしてエクスカリバーが長すぎます;

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写真は、シルエットフライヤー未装着状態なので、このままでの出撃、飛行はありません。また、各パーツにはランディングギアが付属しているのですが、このシルエット装備だけは専用のスタンドが付属します。

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シルエットフライヤーとの連結状態。揚力を使って飛行するというよりは、推力による力任せに飛ぶ感じがしますね。

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正面から見ると、複葉機のようにも。後ろから見ると分るソードシルエットのメインスラスターは、上下に若干可動するようになっています。

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非常に大きく見えるソードシルエットですが、その大部分はエクスカリバーなので、エクスカリバーを取り外すとそこまで大きくはなかったりします。

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エクスカリバーを除くと、そこまで特徴がないように見えますけど、細部に至るまで精密なディティールが施されています。

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機体前方にあるダクト部分、後方のメインノズルには、内部の様子が見えるようにきちんとスリットが上下ともに開いています。内部を塗り分けてやれば、よりそれらしく見えるでしょう。

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ドッキング時には、先ずエクスカリバーのマウントを90度下側へと回転させます。それに合わせて、ソードシルエットのエンジン部分をエクスカリバーと同じように下側へとガイドレールに沿って回転移動させます。

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最後にシャイニングエッジブーメランを180度回転させて上方へスライドさせて、ドッキング形態へと変形完了となります。

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お次は、チェストフライヤーです。これに関しては、フォースインパルスと色違いというだけで、基本変更はありません。後方から見ても配色が違う以外は変わりありませんよ。

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シールドにランディングギアの機能があるのも同じです。この解釈は、何度見ても面白いですねぇ…実用的ではないですが;

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正面から。独特のフォルムです。上半身まんまと言えばまんまなのですが、不思議と違和感は少ないですよね。

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肩の内部には精密なモールドが施されています。チェストフライヤー時には目立つので、塗り分けてあげるとよいですね。この形態だと、左手首は90度折れ曲がってます。

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では、変形させていきましょう。先ずは前方に突き出した肩を、腕ごと通常の位置に戻してやります。

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続いて、左腕はシールドのマウント位置を戻してやり、折り畳まれた手首も伸ばします。右腕は、外側に回転されている腕を正常な位置に戻してやります。

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最後にフェイスカバーとなっている胸部装甲を元に戻してやれば、MS形態への変形が完了です。この新解釈も非常によいですね〜。

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最後はレッグフライヤーです。こちらも色が違う以外は、基本変更点はありません。脚を折り畳んだ以外は、MS時まんまです。

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この脚部構造は、ウィングガンダムのバード形態の脚部と同じ?? 膝の装甲が連動で迫り出すギミックは、ここでも活きていますね。

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脹脛のサブスラスターは、ある程度上下に可動います。ガンダムでいうところのBパーツになるわけですが、もう少し捻りがあっても良さそうなデザインという気も…。

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MS形態への変形は、膝を伸ばしてつま先を開けば完了です。ここでは膝の可動ギミックを見ていきます。先ず、太股の前側装甲がずれていますよね。これを膝の上側の可動軸を伸ばしてやり、太股装甲がぴったり合うように調整します。

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続いて、膝下側の可動箇所だけを真直ぐ伸ばしてやれば、膝の変形が完了となります。膝の二つの可動軸をうまく使った伸縮です。

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そして腰裏のパーツを、下側にスライドさせてやります。このパーツ自体は、特にロック機構を果たしてるとかはありませんよ。

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最後につま先を開いてやれば、変形は完了です。コアスプレンダーをドッキングさせるときは、右写真のように腰部のガイドに安定翼を差し込む感じでドッキングさせます。
    

            

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