簡単に下処理の工程を説明すると、第一段階としてヒケ処理や合わせ目消し等を全てのパーツで行い、第二段階ではサーフェイサーを一旦吹いて粗がないかのチェック、問題があればその箇所を修正して再度サフ吹きを繰り返し、OKなら第三段階としてモールドの彫り直しや最後に目の細かいサフを吹いて下処理が終ります。
かなーり長い道のりなのですが、まとまった時間とスイッチが入ると、接着やパテ、サフの乾燥時間を除けば結構サクサク進んだりします。今足りないのは…集中できるまとまった時間ですね; でもまぁ、ちょっとずつ進めてもちゃんと終りますので、がんばって参りましょうっ!
では、前回接着した箇所の修正をしていきます。先ずはスタビライザーから。スタビライザーのジョイントパーツを接着したので、その周辺にはみ出た接着剤を削り落としていきます。
はみ出て盛り上がった箇所を、ペーパーがけで削ります。このときモールドが消えてしまったり消えかけたら、彫りなおしてあげましょう。
続いてバックフェイスのグレーパーツの裏面です。この中央部分の金属線を通すパーツの周りも、周りに接着剤がはみ出ているので、綺麗にしてやります。
↑のスタビライザー同様、形状が入り組んだ箇所もあるので、サンドペーパーをより細く切ったり、面の狭いものに当てたりしながら作業すると良いですね。
最後は頭部の修正と合わせ目けしです。先ずは合わせ目消しからいきましょうか。写真の赤○の所は、本来は合わせ目がない箇所です。しかし、パーツ分割の関係で、そのままではつなぎ目が出来てしまいます。なので、接着剤が乾燥したあとは、ここのつなぎ目をペーパーがけで消してやります。
凹んだ曲面になっているので、指の腹を使って力まずに何度もペーパーがけをしていきます。ペーパーがけをしてる間ときは、合間、合間に削り加減をちゃんと確認しながら作業しましょう。無事終れば、写真のようにつなぎ目の段差が消えて、合わせ目消しの終了です。
反対側も同様に終らせれば、完了となります。うっすらとラインが残っていますが、つなぎ目は消えていますのでサフを吹けば消えてしまいます。この破裂の人形の頭部は、KOG同様に後にも顔があるので後側も見所の一つです。しっかり消してやりましょう。
あとは、裏面のスタビライザー固定部の周囲のはみ出たところも修正して、頭部の第一段階の終了です。
この破裂の人形を知らない方も多いみたいなので、仮止めしてちょっとだけ頭部の外観を公開しちゃいます。
頭部全体の大きさに対して、ものすごーく小顔に作られています。エルガイムMk-IIになんとなく似ていますね…って同じデザイナーですから; ただ、アニメ用に調整(動画の手間を省くために線を減らすこと)されたエルガイムとは違い、非常に複雑で線の多い形状をしています。
色についても基本的な色分けはされていますので、この状態でほぼ設定色になっています。だから、部分塗装+墨入れ+つや消しトップコートとかでも、結構かっこよく仕上がると思いますっ。
ちなみに、実際は写真の状態よりもさらにもう少しパーツが増えますよ〜。
頭頂部には、ひじょーーーーに長いマストが取り付けられているので、頭部の全体像を写すとこんな感じになります。これが破裂の人形の特徴でもあるわけですが…飾る場所に困りますね;;
とりあえず、頭部の作業はここで一旦おしまいです。ただ、頭部マストについて考えがありますので、ひょっとしたらそちらを冒頭で公開するかもです。頭の次の製作部位は、取説通りにいきますので脚部になります。面白い組立て順序だな……。では、See you next time!