VOLKS IMS 1/100 the BANG 作成レポート その5

2009.11.08 | author: | 開発計画 | ETCETERA
「VOLKS IMS 1/100 the BANG 作成レポート その5」です。今回は、頭部の一部追加加工に加え、脚部の製作に入ります。脚部は、内部フレームと装甲が別パーツになっていますので、MG並のパーツ数になっています。しかも、形状はさらに複雑になっているので、ペーパーがけも大変です;; 尚、今回も後ハメ加工を施す箇所がありますので、ホビージャパン11月号を参考に加工を施しましたっ。

VOLKS IMS 1/100 the BANG

先ずは、前回製作した頭部のマストに、ちょっとした加工を施します。このバングは、完成後には頭部の巨大なマストが特徴となりますが…箱等にしまって保管をする際には非常に厄介です。
そこで、マストを接着固定するのではなく、取り外し可能なようにしちゃいましょう。写真の赤○のようにマストを差し込む部分にピンバイス(今回は0.8mmのドリル刃を使用)で穴をあけます。深さは…5mmくらいかな。

VOLKS IMS 1/100 the BANG

同様にマスト側の差込部にも同様に0.8mmの穴を7〜8mmあけます。穴をあける位置は、きちんと測って頭部側と合わせたときに同じ場所にくるようにしましょう。こちらは、ちょっと深めに穴をあけるのがポイントです。

VOLKS IMS 1/100 the BANG

そして、同じ径の金属線を用意します。使用するのは、waveのC-LINE 0.8mmです。もちろん、金属線で径があってれば針金とかでもいいですよ。

VOLKS IMS 1/100 the BANG

適当な長さに切った金属線に瞬間接着剤をつけて、マスト側の穴にしっかりと差し込みます。もし、飛び出た金属線が長すぎるようであれば、切ってしまってください。何故マスト側に金属線を固定するかと言えば、こちらの方が強度的に弱いので、抜き差しによるパーツの破損を防ぐためです。
さらに、差込部の周りに瞬間接着剤を少し盛っておきます。あとは、十分乾燥させてくださいね。

VOLKS IMS 1/100 the BANG VOLKS IMS 1/100 the BANG

これで、頭部にマストを接着固定しなくてもしっかりとマストを頭部に固定できるようになりました。本当は、金属線を2本使用するとさらにしっかりと固定できるのですが…マスト側の強度的なものもあり、1本にしました。

VOLKS IMS 1/100 the BANG

脚部(足首上)のパーツです。装甲と内部フレームが成型色の段階から色分けされているのが分かりますね。ただ、一部は完全に色分けしきれていないところ(脹脛部分)もあるかな。あと、これらに加えポリキャップパーツがさらに増えます;

VOLKS IMS 1/100 the BANG

さて、今回もひたすらペーパーがけの開始です。写真は太もも正面の装甲ですが、赤○のところにうっすらと”ヒケ ”が見えますね。

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裏返してみると、ヒケの場所の裏側にはステー(梁のこと)があります。つまり、ここだけプラの厚みがあるので、その分冷却した際の収縮率が高まり、パーツ表面側がヒケてしまっているのです。

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これくらいのヒケならペーパーがけで消えますので、力を入れすぎないように丁寧にかけてあげましょう。

VOLKS IMS 1/100 the BANG

内部フレームの足首裏部分には、大きめのヒケがありました。ここは、完成後にはパーツに隠れる部分なので本来は無視してもよいのですが…こういう場合の対応の紹介ということで、このヒケを処理しましょう。

VOLKS IMS 1/100 the BANG

今回使用するのは、定番のラッカーパテです。プラパテなんて呼ばれ方もしますね。パーツのヒケや気泡、合わせ目を消したりするのに重宝するパテです。ただし、このパテは、含まれる溶剤が揮発することにより硬化します。つまり、このパテ自体も乾燥させると収縮(ヒケてしまう)しますので、少し多めに盛ってあげるとよいですよ。

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ヒケてる場所にパテを盛り付けます。盛るときは、ヘラのようなものがあるとよいのですが…なければぶっちゃけ爪楊枝でもなんとかなります。ただ、そのままだと粘度がかなり高いので、少し慣れがいるかもしれません。
少し多めに盛れば、多少はみ出ても乾燥後は簡単に削れますので大丈夫ですよ。尚、これくらいの盛り方であれば、2〜3時間もあれば完全硬化します。

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完全乾燥後は、少し多めに盛ったのであれば400番くらいからヤスリがけして、600→800と仕上げていけばよいでしょう。仕上がれば、写真のようにヒケをパテで埋めた形になりましたっ。

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頭部に続き、この脚部にも後ハメ加工を施す箇所があります。それは膝の装甲を固定するガイドレール部分です。膝の装甲は合わせ目消しを施す必要があるので、先に接着固定してしまいます。しかし、装甲と内部フレームで塗装色も異なるので、後ハメ加工をする必要が出てくるわけです。

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ガイドレールの一部に切り込みを入れて、後から膝装甲をはめ込めるようにします。切り込みは、パーツ外側の方を広くしてやると後ではめ込みやすく、その後抜けにくいですよ。

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最後はオマケです。今回のバングのように、パーツを切り出して成型していって、最後に組み立てるような場合は、パーツの紛失が問題になったりします。そこで、100均で売ってるチャック付きの袋を使うと便利です。店によってはA3〜A9までのサイズがありますので、非常に重宝します。自分が買ったものは、A4(6枚入り)、A5(8枚入り)、A6(15枚入り)、A7(18枚入り)です。サイズが小さくなるほど含まれてる枚数も多くなるわけですね。ちなみに…A9だと30枚も入っていました(^^;

VOLKS IMS 1/100 the BANG

あとは、部位ごとに袋にいれてチャックを閉めれば、紛失したり、どのパーツがどれかが分からなくなったりもしません。入れるパーツと一緒に、どの部位のパーツかを書いた紙を入れておけば、一目瞭然ですね。
このチャック付きのビニール袋は、完成後のキットをいれるのにも役立ちます。単価の安いものですし、活用してみてくださいな。

今回はここまで〜。脚もパーツが多くて凹みそうになりますね〜w しかも今回は左足の足首上のみのパーツです……先は長い;; さて次回は、今回成型し直した左脚のパーツで接着可能な箇所を接着していきますよ。では、See you next time!
    

            

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