MG 1/100 MSM-04 アッガイ [ ACGUY ] 完成レビュー(機体の特徴編)

2009.09.11 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
MG 1/100 MSM-04 アッガイMG 1/100 MSM-04 アッガイ

ゴッグの生産を開始したジオン公国軍が、ズゴックと同時期に開発を進めたのがアッガイである。ゴッグやズゴックとは違い、開発期間の短縮の為、新設計のフレームではなくザクJ型をベースにすることで、開発、生産期間、コストを抑えることに成功している。MSとしては珍しい複座型のコックピットが採用され、水陸両用の訓練機としての活躍することとなる。水陸両用MSは、水圧に耐える強固な装甲が不可欠であり、それが陸上でのデッドウェイトに繋がる。そのため、他のMSよりも高いジェネレーター出力が求められるのだが、J型のものを2基搭載することで問題をクリアーした。尚且つ水中での稼動時には1基のみのドライブ(片肺航行)とすることで、他の水陸両用型MSと比べ熱源が極端に低いというメリットもある。
武装は、頭部の105mmバルカンを固定武装とし、腕に内蔵するものは、機関砲(アイアンネイルを含む)、6連ミサイルランチャー、メガ粒子砲から左右それぞれ選択可能であり、戦術等に合わせて自由に組み合わせが可能であった。

4年前にキット化され、ちょっとしたアッガイブームの波に乗ったMGアッガイです。現状では最後の水陸両用MG(今後きっと発売されると思いますが…)で、ずんぐりした胴体に短い手足というアッガイの特徴を見事に再現しています。また、各部に様々なギミックが盛り込まれ、作っていて非常に楽しいキットです。外見に似合わず、高いレベルの可動性を実現し、色分けも完璧といっていい仕上がりです。ジャブローの水中外壁をイメージしたオリジナルのスタンドも付属する等のオマケ要素もあり、かなりお買い得なMGと言えるでしょう。
尚、アッガイのレビューは、「機体の特徴」と「各種ポージング」の2部構成となっています。

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手足が太く短く、胴体、頭部が異様に大きいプロポーションです。ジオンの水陸両用系MSは、どれも個性的な外観をしていますね。

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定番のコックピットハッチも開閉可能。ハッチは非常にシンプルかつ小型で、他の水物MSと似たような大きさです。

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しかしこのアッガイには、その小さいハッチ以外にも腹部が大胆に大きく開くギミックが内臓されています。腹部を開くと、コックピットが複座であることが確認できますよ。

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コックピットは、左右へのスライド機構が廃止されて複座になったとの説明が取説にあります。あれ?このアッガイが出た当時は、まだザクVer.2.0は発売されていませんでしたよね…。Ver.1.0では片側がコックピット、もう片側が核融合炉となっていたような…。元々がスライド式の解釈なり設定があって、Ver.1.0はオリジナルといことでしょうか…?

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後姿です。正面よりは、バックパック、膝裏や足首?裏の関節露出がある分、シンプルさが薄れます。愛らしさは変わりませんけどね。

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バックパックの推進ノズルは、ほーーーーーーんとに僅かですが向きを変更出来るようになっています。もっと動いても良さそうな部分ですが…。

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お尻の部分には、コックピットハッチと同じくらいの大きさのハッチ(スライド開閉)が設けられていて、この中には専用台座のアームジョイントが差し込めるようになっています。

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ここから各部可動箇所を見ていきます。先ずはいつもの首から。構造的にあまり動かないかと思いましたけど、引き出し式で意外と上を向いてくれます。首は、蛇腹状になっていて、ものすごーく太いです。

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モノアイを動かす時は、頭部のヘルメット?部分を取り外します。外した裏面を覗くと、モノアイレールにモノアイが挟み込まれていますので、これをスライドさせることでモノアイを可動させるわけです。

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ズゴックとは違い、モノアイはレール軌道上で動かすことが出来ますから、設定に忠実と言えますね。

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左右はもちろん、上方向に動かすことも出来ますし、そのまま後に持っていけば写真2枚目のように後方にもモノアイを配置出来ます。

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続いて腕周りの動きをご紹介。肩は、そのまま真上に上げるだけでも水平よりも高く上げることが可能です。もちろん肩のつけ根を回転させれば、真上に腕をあげられます。

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肘内部には、通常の可動以外にも伸縮機構も再現されており、かなりの長さまで伸ばすことが出来ます。劇中よりは短いですけど…ってあれを伸縮で再現するのは難しいか;

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肩のつけ根にも引き出し機構(右肩が引き出した状態)が備わっていて、引き出すことで肘を曲げずに腕を真直ぐ前に伸ばせるようになりますよ。

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肘は、縮めた状態では45度くらいしか曲がりませんが、伸ばすことで150度くらい曲がります。一般的な肘とはことなり、肘周りの腕がそれぞれ曲がる感じですけどね。

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接地性はあまり高いとは言えません。HGUCの方が高いかな〜。足首(のような所)が横方向にもう少し動いてくれると良いのですが。

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しかしっ、開脚率は恐ろしく高く、写真のように両脚合わせて180度開くことも可能。見た目に似合わず、優秀な可動範囲です。

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膝もほぼ180度曲がります。やや引き出し気味に膝ブロックが動くおかげでしょう。

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足首の前後方向の可動範囲です。後へは構造上あまり曲がりませんが、前方へはそこそこ動きますね。

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肘ほどではないですが、太股にも伸縮機構が備わっています。これはどういう役割なんでしょう…少しだけ背伸びをするため…なわけないですね;

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肩のつけ根と同じように股関節にも引き出し機構が備わっています。ただし、肩つけ根とは異なりロック機構が備わっているので、一度褌部分を手前に開いてやります。褌側の青○の突起が、本体側の赤○の溝へと入り込むことでロックされるます。引き出すと、右写真のように結構外側へ張り出した状態になりますよ。

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股関節の引き出し機構を使うことで、脚を真直ぐより前へあげることが出来るようになりますので、立てひざも自然に決まります。というか、この外観でこれほど綺麗な立膝をつけるとは…やるなっ、アッガイ!

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さて、アッガイと言えば”体育座り ”です。そして、より自然な体育座りのためには、肩つけ根、股関節を引き出してやる必要があります。全てを引き出すと、ちょっと見た目が変わります…。右写真が通常状態ですので、比較してみてください。

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股関節を引き出すことで、膝を曲げたまま真直ぐに近い状態であげることが出来きます。そして、肩つけ根を引き出すことで、腕をより前で膝を抱えられるので、こういう自然な形におさまるのでしょう。

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可動範囲の検証も終わりましたので、続いて付属品を紹介します。先ずはエフェクトパーツから。エフェクトパーツには、ミサイル発射の際に使用する2種と、足裏の水流を再現したものが付属します。腕のミサイルエフェクトは、グレーで塗装してやれば陸上での噴射煙に見立てることも出来そうですね。

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専用のスタンドも付属します。アッガイは大きさの関係で、重さも相当あります。ですから、こういう専用スタンドは非常に重宝しますよ。ジャブローの水中外壁を模しているのも特徴です。アームは角度調整も出来るし、折り畳んで収納することも出来ます。

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同スケールのフィギュアも沢山付属します。上の肌色のランナーには、カツ、レツ、キッカ、ハロ、足ヒレをつけた工作員。下のランナーには、パイロットフィギュアに、スーツケース(爆弾入かな)を持った工作員とよりどりみどりです。

「機体の特徴」はここまでです。引き続き「各種ポージング」をご覧ください。
    

            

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