腕単体で見るとかなり伸びるのですけど、全体としてみるともう少し長さが欲しい…かな? Ver.2.0が出るなら、さらなる伸縮を期待します。
股関節の開脚率は、下半身の動きのあるポーズに繋がって良いですよ。特にアッガイの場合は脚が短い上に腰が動かないので、動きのある演出が限られてしまいますから、非常に活きてきます。
右腕の爪は、真ん中の機関砲マズルを押すことで、写真2枚目のようにジャキっと飛び出してきます。かなりの勢いがありますので、怪我にはお気をつけくださいませ。もちろん爪のシャープ化も……。
アイアンネイルは、引き出したあとは写真のように開くことも出来ます。かなり開きますので、ポージングの際のいい材料になります。
爪を閉じた状態で腕を伸ばせば、ズゴックのような”突き ”を繰り出すことも。モノアイも自在に動きますから、愛らしさとは違ったカッコ良さも演出出来ます。
エフェクトパーツを使ってみましょう。先ずはミサイルエフェクトから。長さが違うものが2種付属していますので、動きのある発射シーンを再現可能です。
エフェクトパーツの出来は思ったよりも良く、なかなかですよ。ちなみに、ミサイルは装填しているものを取り外して、ミサイルと腕の間にエフェクトパーツを挟み込む形になります。ミサイルを取り外す時は、腕の装甲をずらしてやれば簡単に外せまする。
エフェクトパーツは、長さが違うものが2種がそれぞれ2つずつ付属しています。なので、1発のみの発射シーンから、最大4発までの発射シーンを再現出来ます。
4発同時は、ちょっと迫力あります。立膝をついてやれば、陸上での狙い済ました発射ポーズも。
写真では紹介していませんが、ミサイルは全て取り外し可能ですので、予備を撃ちつくして空になった状態も再現出来たりします。
今度は、足裏のスクリューの水流を再現したエフェクトパーツを使用してみます。足裏にはめ込むだけなので、簡単ですね。
スタンドのアーム角度を変えて、イッパイにまで寝かせた状態にすれば、高速航行状態も再現出来ます。ガンダムなんかよりは、抵抗が少なそうなフォルムです。
こういう姿勢では、モノアイを真上にもってきてやることで、首を動かさずに正面を見る状態を再現出来ます。水流エフェクトの出来も良いので、なかなか絵になるポーズです。
水流エフェクトと、高い可動性を駆使することで、こんなポージングも…。足裏の水流がまるでドリルのようですw
シャアザクやガンダムMk-IIの蹴りにも負けない力強さです。腰が全く動かない割には、意外と動きのあるポーズが出来るから不思議です。
最後は、他のMSとの比較を。先ずはジムVer.2.0と。ジム細っ!! いや、アッガイがマッシブ(ぽっちゃり?)すぎるのか。頭頂部の高さも、アッガイの方が上回ってます。
ジム相手ということで…やはりやられるのはジムになります。Ver.2.0の可動性を活かしたやられっぷりです;
って、このポーズは、ズゴックのときにもやりました…ねorz クローがあるとつい……。
これもズゴックでやったような…(苦笑 ただ、ズゴックの3本爪とは違い、6本な分上手く頭を挟めていません_/ ̄|○
今度は同じジオン製MSであり、設計ベースにもなっているザクJ型Ver.2.0との比較。通常の人型と比べてしまうと、アッガイのバランスの特異さが目立ちます。
ちょっと柄が悪いヤンキー2匹みたいな感じになっちゃってますw アッガイもモノアイを動かすと意外と眼光鋭いんですよね。
最後はズゴックと。ズゴックと同じ全長なのが分ります。設定上の全長はどちらも複数存在していますが、両方とも高い方の設定を再現したものと思われます。ズゴック、アッガイときたので、ゴッグも作りたくなる1枚です。
以上、アッガイのレビューでした。可愛いだけでなく、兵器としての1面も兼ね備えた(いや、本分はこっちですから)一品ですよ。
それでは総評いきましょー。どっしりしたスタイルをMGらしく再現しています。元の設定色数が少ないとはいえ、色分けも完璧ですし、この外見からは想像もつかないほど良く動きます。腰はないので仕方ありませんが、腕、脚は伸縮ギミックも備えつつですから、見事と言えます。ギミックについても、各部伸縮に加え、胴体前側装甲の展開、モノアイのレール軌道上の可動、右腕爪のスプリングによる展開等、作っていても弄っていても楽しいものばかりです。合わせ目が比較的少ない等の作りやすさにも配慮がなされていますし、組み上げ後の重量から察するプラ量、専用スタンドや多くのフィギュア、エフェクトパーツが付いているにも関わらず、価格(実売3000円弱)も良心的です…ってこれは最近のキットと比較してしまうからかな;
欠点らしい欠点もほとんどないと思います。足首についてはちょっと可動性(接地性)が悪いと感じますが、他に目立つ欠点は見受けられません。武器は持てませんけど、各部関節の保持にも問題はなし(キットの個体差や製造ロットによる差異がある可能性もあり)です。あとは、強いて言えば、腕の伸縮ギミックをもう少し伸ばせないかとか、前腕が内蔵するギミックの関係でやや大きくなり過ぎてることくらいです。
何にせよ、思ってた以上に素晴らしい出来です。放置プレイしていた積みプラの中から、これだけの逸材が見つかるのはザクVer.2.0以来ですよ。発売から4年が経過してるとは思えない仕上がりです。夏はもう終わりですが、水モノ系が作りたくなったら是非チャレンジして欲しいキットですねっ。