1/100 GN-008 セラヴィーガンダム [ SERAVEE GUNDAM / SERAPHIM GUNDAM ] 完成レビュー(セラフィム編)

2009.03.19 | author: | 1/100 OO | 開発計画
ここからは、「セラフィム」をお送りいたします。セラヴィーに隠された真の姿と言える機体ですが、ナドレのように中にあるのではなく、背中にバックパックとしてくっついています。ここでは、バックパック形態からMS形態への変形機構と、セラフィムのレビューを合わせて紹介していきます。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

セラヴィーから取り外しただけの状態です。これ単体で見るとバックパックだかなんだか分からない物体…。ちなみに、ナドレとヴァーチェは、ナドレの方が形式番号が先だったのに対し、セラヴィーとセラフィムは、セラヴィーの方が先となっています。

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先ずは腕を広げて、両足を引き伸ばしてやります。両足は、足首に変形用の可動ポイントが設置されているので、そこもしっかり伸ばして固定するのをお忘れなく。

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続いて肩です。バックパックモードでは、右肩のように、肩関節が下に沈みこんでいます。これを、セラフィムに変形させるときは、左肩のように肩関節を上に引き上げて上げます。

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肘等の腕周りは、これといって引き出すとか展開するというギミックはありません。そのまま前後の装甲を開き腕を回転曲げればOKです。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム 1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

ガンダムフェイスの頭頂部を後ろへとスライドさせて、背中のGNドライブの穴に固定します。加えて、巨大なクラビカルアンテナも後方へと回転させ、左右に開きます。

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最後にニーアーマーの取り付け位置を変更します。赤○がバックパックモードの取り付け位置、緑○がセラフィムモードの取り付け位置となります。ここは1/100なんですし出来ればスライド式にして欲しかったですね。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

あとは、頭部と手首を別途取り付ければ、セラフィムガンダムの完成となります。本来は、頭部に関してはゼータのようにアンテナを折りたたんで同体内に収まっているのですが、発光ユニットを搭載するスペースがある関係で他の立体物と同様に取り外し式となっています。
まぁ、頭部収納のギミックを再現するより、発光ユニットのスペースを用意した方がコストが安く済んだっていうのが、意地の悪い言い方ですが正しいと思いますけどね。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム 1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

このセラフィム、バックパックからの変形ということで全体的にサイズがかなり小さいです。写真の角度が悪いのでちょっとアレですが、小さい割りには比較的顔もよく作りこまれていますよ。ただし首の可動範囲は、セラヴィー同様あまり広くないです;

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正面からもそうですが、後姿は特に忍者ぽいです。足が細く肩幅がしっかりしてて、尚且つ真っ黒だからでしょうかね。こうして見ると、セラヴィー(下半身よりのバランス)とは全体のバランスが間逆なのも面白いです。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

膝の変形機構のお陰で、脚全体の可動範囲も広めなので立膝もつけます。ただ、写真では紹介していますが、腕周りの可動範囲はやや狭いかな〜。

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しかし…問題発覚。セラフィムのポージングをつけていて、飛翔状態を上手く再現できないなぁ…と思ったら、股関節の可動範囲の後方への動きが凄まじく狭いことが判明っ。写真は、奥右足が真っ直ぐな状態、手前左足が後ろ一杯に動かした状態。ぇぇぇぇぇぇぇ、アリエナイ…_/ ̄|○
どうも脚側のジョイントの位置がやや下なのと、腰側のジョイントのスペースが十分じゃないためのようです。まだ試してはいませんが、真っ黒な機体なので思い切って腰側の脚と接触してしまう部分を切り取ってしまえばイケル…かも?

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム 1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

セラフィムは、腕そのものがGNキャノンなので手首を取り外せばそのまま武器へとなります。変形機構の恩恵で肩の上下方向の範囲も良好なため、肩をいれた感じのポージングが合いますね。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

もちろん両腕を使ってのポーズもgood。これで、レンズ部分に穴があいてなければ、完璧だったんですけどね〜……。尚、MS形態だと、肩をあげるのは写真の状態で精一杯だったりします。しかし、肩関節をバックパックモードの状態にすれば真上まであげることが出来ますよ。

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腰もある程度回転出来る用になっているので、細身で小さい割りに、動きのあるポーズをとることが出来ます。ああ、そういえば腰が回る2ndシーズンガンダム(1/100)は、このセラフィムが初ということになりますね。

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重さがやや辛いですが、一応GNバズーカIIも肩手持ち出来ます。一番キツイのは手首ですね。シングルでこれなので、ダブルを片手持ちは当然無理です;;

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しかし、両手持ちもちゃんと出来るので、両手ならダブルバズーカ状態を持たせることが可能。ただ…セラフィムにはちょっと大きすぎますねw

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム 1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

そして、またまた問題発覚っ。セラフィム本体は、ダブルバズーカを両手とはいえしっかり支えているのですが、セラフィム用のアクションベース対応のジョイントアタッチメントが耐えられませんorz 形状は最近流行り?の股下の溝に挟み込むタイプですが、サイズが小さい所為なのか、バズーカを持たせた途端破綻して前のめりに外れてしまいます。これ、意味ないよ;;

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

セラフィム単体であれば、前のめりな角度でもちゃんと固定してくれるのですがねぇ…。というわけで、サーベルとのショットを。サーベル刃も、セラフィムのサイズにはやや長すぎる感じがします。このサーベル刃は、MGを含め最近では一番ポピュラーなタイプなので、余ってるものを少しだけ短くしてやるのもいいかも〜。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

真っ黒な機体に、白いサーベルグリップがやや浮いてますが、まぁヨシとします。全体的なプロポーションは良いのですが、胸部だけはちょっと気になりますね…。劇中の初登場シーンで描かれた変形では、ガンダムフェイスの額の赤い部分は沈み込んでいるんですよ。キットだとそれは再現されてないので、胸部が大きすぎるような感じに見受けられます。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

セラフィム初登場のシーンをイメージして、背後からにゅっと飛び出てくる感じを再現してみました。スタンドをソレスタルビーイング仕様を使っているため、セラヴィーは地べたに立った状態となってしまいました; なんか…ややホラーチック??

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

セラフィムをアップで。パッケージ横にも紹介例として写真が載っています。このセラフィムは肩が大きく動くので、怒り肩を簡単に再現でき、結構表情豊かです。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

↑のあと、ガラッゾのGNフィールドの中に両手を押し込み、両腕のGNキャノンを発射するイメージを。この辺を考えると、隠し腕、セラフィム用の造形のよい平手が欲しかったですね…って手首の可動範囲が追いつかないか;

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

正面から。あのシーンだと、両腕のGNキャノンを結構おこしていたので、両肩の関節をバックパックモードにして肩をさらに入れてみました。
「ボクは人間だぁぁぁーーーーーっ!!」という台詞と共に、印象的なシーンでしたね。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

最後は、セラヴィーとのツーショットです。並べると、大きさの違いも目立ちますが、デザインバランスが間逆なのがはっきりと分かります。以上、セラヴィー、セラフィムのレビューでした〜。

お待ちかね? 総評です。4機の2ndシーズンガンダムの中で最後の立体化となったセラヴィーですが、アリオスでかなりの仕上がりを見せただけに、どうしてもそれとの比較になって評価は厳しくなってしまいます。全体的なプロポーションは、セラヴィー、セラフィム共にかなり良好、可動範囲も重量級の機体であるにも関わらずかなり動くのは好評価です。加えて、ヴァーチェで失敗した武器の片手持ちが出来ない欠点を見事に補正してきているのもポイント高いですね。度派手な武器なわけですし、その機体外観と相まって、綺麗にポージングが決まると実に見ごたえがありますから。色分けに関しても、相変わらずのグレー塗装の嵐ですが、アリオス同様1stガンダムと比較して減っているは評価に値すると思います。
ですが、問題点も同様に多いです。先ず、目立つ部分となるGNキャノンの穴。せっかくクリアグリーンのパーツを用意しても、これではその効果も半減してしまいます。1/100という大きさを考えると、強度面で他の立体物で再現していた手段を取れないのは分かります。しかし、バレル部分を上下に展開するようにして、レンズ部分と交換式にするって手もありますし、バンダイの技術ならどんな形であれ穴をあける以外にもやり方はあったはずです。これだけスタイルが良いだけに、本当にもったいないですね。そして、ガンダムフェイスのクラビカルアンテナの開閉範囲が足りない点。こちらは、これまでの立体化の経験を活かして1/100という大きさを考えれば、より忠実な再現が出来たと思われます。ただスケールが大きいだけが1/100ではないはずですよね〜。それに見合った要素がなければ、敢えて1/100化する必要はないんじゃないでしょうか? もちろん、自分を含め他のMGとかとのスケール感の統一を考えれば、1/100が欲しいユーザーはいます。しかし、統一されてればなんでもいいなんてことはないですよ。それに見合った出来やギミックがあるからこそ、1/100が欲しいわけです。これら以外にも、セラヴィーの足首の関節の弱さ(腕周りが良いだけに目立ちます)、セラフィムの股関節、変形についての問題、GNバズーカの成型色、掌の少なさと目白押しです。MG並にとはいいませんから、もう少し1/100の出来をしっかりとさせて欲しいですね。
っと、問題点ばかり書いているといくらあっても足りませんが、いい点も最初に書いた通りたくさんあります。セラヴィーらしさと言える重厚感はちゃんと見て取れる仕上がりとなっていますし、足首を除けば各関節も武器やポーズをしっかりと保持してくれます。そして、発光ユニットさえあれば無改造でガンダムフェイスを発光させられます。こういった重量級MSはあまり数が多くないわけですし、細身の機体に作り飽きたらこういうのも悪くないですよ。
    

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