MG 1/100 GN-001 ガンダムエクシア イグニッションモード [ GUNDAM EXIA ] 完成レビュー(イグニッション編)

2009.08.01 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
MG 1/100 ガンダムエクシア イグニッションモードMG 1/100 ガンダムエクシア イグニッションモード

私設武装組織「ソレスタルビーイング」が所有する(プトレマイオス艦載)GNドライブ(太陽炉)を搭載した4機のガンダムの内の1機、エクシア。開発コード”セブンソード”の名の通り、GNビームサーベルX2、GNビームダガーX2、GNソード、GNロングブレイド、GNショートブレイドの計7本の斬撃武器を持つ近接戦闘に特化した機体で、装甲もEカーボンを使用しているものの比較的軽装。遠距離攻撃専用武器はないが、GNソードに小型のビームライフルが内臓されている。これほどまでに近接戦闘に特化したのには理由があり、万が一ガンダム同士の戦闘になった際、GNフィールドを展開されると如何なるGNビーム兵器も遮断されてしまう為、唯一それを突破できるGNソード、GNロング/ショートブレイドを扱える機体として開発された。
尚、エクシアを含めたオリジナルの太陽炉を持つ機体にのみ、高濃度圧縮粒子全面開放システム「トランザム」を使用することが可能。トランザム中の太陽炉は、通常の3倍の出力を発揮し全てにおいて他を圧倒するが、大量のGN粒子を消費するためトランザム終了後の機体性能は極端に低下するデメリットもある。パイロットは刹那・F・セイエイ。

ついに、「機動戦士ガンダムOO」がMASTER GRADEに武力介入開始です。1stミッションは、当然のことながらガンダムエクシア。それも、”イグニッションモード ”では、リペアとのコンパーチブルというサプライズもあります。加えて、ガンダム30周年特別価格として、初回のみ割引されているのも見逃せませんね。
さて、肝心の中身はというと…素晴らしいの一言。これまでキット、完成品で散々立体化されてきたエクシアですが、そこはMG、忠実に劇中の勇姿を再現しています。そして、可動性も大変良く、色分けもほぼ完璧といえる仕上がりです。さらに”イグニッションモード ”のみですが、刀身等にメッキパーツの使用、GNドライブの発光ギミックとガンダム30周年に相応しい内容となっています。
今回のレビューは、そんな素晴らしいガンダムエクシアを余すことなくお伝えする為、MGとしては初の4編構成です。当サイトの30万ヒット後初のレビューということもありますし、その辺りの感謝の気持ちも込めて、拡大版でお届けしまーす。
尚、旧1/100エクシアとの比較を作成レポート内で紹介しています。同スケールキットの比較となりますので、MG化にあたり変更になった部分を確認することが出来ますよ。

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肩幅を抑え目にし、他のガンダムよりも「人間の動き」を忠実に再現しているという設定をイメージしてか、非常に”人らしい ”プロポーションとなっています。人に近い四肢の長さ、筋肉の膨らみを思わせる各部の造型は、見ていて飽きないですね〜。

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後から。旧1/100と比べて後頭部側が大きくなっており、後姿も人に近い容姿となっています。各所に、MGならではの細かいディティールが配されています。

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背中のGNドライブをアップで。コーン部分にもモールドが多数追加され、首後ろの白い箇所もきちんと色分けされていますよ。

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そして、GNドライブは3箇所のロックを外すことで、取り外しが可能となっています。取り外した内側にもモールドが施されています。取り外した部分には、専用のカバーを取り付けることも出来ます。

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取り外したGNドライブは、付属する専用の台座を使用してディスプレすることも可能。ドライブ自体にも細かいディティールが…・。また、イグニッションモードのみ、このドライブの中に発光ユニットを仕込みます。

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ここからは、各部の可動範囲をチェックしていきましょう。先ずは、お約束の頭部です。首は、最近のMGとしては珍しい1軸可動です。ただ、それでも比較的良く動くことと、腰の動きと合わせることで、及第点の可動範囲をなんとか確保してると思います。

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第3世代ガンダムの特徴ともなっている肩のつけ根の可動軸と、胸部の左右にスイングする機構をあわせることで、胸を左右にそらすような動きをさせることが出来ます。ただ、肩部には定番の引き出し機構は付いていないので、もう一押し欲しかったところ。

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腰の左右への捻りは、かなり広めとなっています。この可動範囲を実現しているのは、サイドスカートなし、フロント、リアスカートも小さめという機体デザインの恩恵もあると思います。

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前後方向の動きも、そこそこ…という感じでしょうか。一応2軸なのですが、上側の稼動ポイントはお情け程度しか動きません; しかしながら、可動箇所が少し離れているおかげで、より自然な動きとなっています。

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フロントスカートもなんと2軸となっているので、脚部の動きを阻害しません。これはいいアイディアですな〜。

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肘関節は、昨今のMGの中では曲がらない方ですね。それでも十分なレベルは曲がりますので、各ポージングにおいてはそれほど不自由しませんよ。

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下腕の外側には、肘の動きに連動するギミックが内蔵されています。ケーブルがホログラムのスケルトンケーブルとなっているので、中で稼動する様子が見えるようになっています。

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指は、動くのは付け根部分のみなので、最近1stガンダム系MG(指の第2関節も可動)からは残念ながら退化してしまっています。写真は、一体化している中指〜小指を切り離して、独立可動ができるようにした状態です。

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膝関節も、肘と同様に最近のMGの中では曲がらない方かもしれません。エクシアの膝関節は、一般的な2重関節とは異なり、独特の関節構造をもっています。それを考えると、180度くらいは曲がって欲しかったな〜というのが本心ですね。
また、腕と同様のスライドギミックが、太股表側にも内臓されていますよ。

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このMGエクシアの可動で、最も優れているのは開脚率です。ただ脚を開く度合いだけであれば、ガンダムVer.2.0等の方が優れているのですけど、エクシアの特徴はこれだけ開いても足裏がしっかりと接地するという点です。
右写真は、足首のアップです。足首は2重間接化されており、それが非常によく機能しているのがわかります。

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各部の可動のチェックも終わりましたので、ここからは「ガンダムOO」の特徴でもある各部のGNコンデンサーをご紹介。最初は頭部からです。クリアグリーンのレンズ一枚で再現されていますが、内部に貼るシールと同じ模様がクリアパーツにも刻まれているので、非常に奥深い神秘的な輝きを放っています。

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続いて胸部を。胸部にも非常に細かい文字が刻まれている(この細かさはレーザー加工でしょうかね)のですが、イグニッションモードと通常版では見え方が若干異なると思われます。イグニッションモードでは文字部分の中は空洞(発光ギミック用)ですが、通常版は他の箇所と同様に中側に文字の入ったシールを貼るからです。

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肘のGNコンデンサーです。頭部や胸部とは異なり、クリアグリーンの下に無色クリアの凸レンズ上のパーツを仕込んでいます。そのおかげで、他の部位よりもさらに深みがあります。クリアグリーンのモールド、最下にあるシールという構造は、他と同様です。

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最後は膝のGNコンデンサー。こちらも、肘同様にクリアパーツが2重になっています。雑誌のインタビュー記事によれば、”文字の滲み出し ”を狙ったものと言うことです。綺麗ですね〜〜。

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さ〜、立膝チェックの時間がやってきました。うーーん、膝周りの可動範囲を考えると、思ってた以上に綺麗な立膝を組めますね。フロントスカートの2軸化が非常に活きている感じです。加えて、つま先が稼動するのも自然に見えるポイントでしょう。

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紹介が遅れましたが、コックピットハッチももちろん開閉可能。ハッチ開閉は1/60でも導入していたことなので、出来ることなら内側のハッチの開閉も再現して欲しかった…;

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いつもなら、ここでハイパー立膝タイム(!?)は終わりなのですが、MGエクシアはまだ終わりません! 股関節の可動ギミックが内蔵されているので、それを試した状態と比較したいと思います。これまでも股関節の前後のスイング機構が採用されてきたことがありますが、エクシアでは珍しい上下のスイング機構となっています。もちろん左右それぞれ独立で可動しますよ。

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このエクシアは、股関節の取り付け位置がかなり上側になっています。それをカバーする意味での上下スイングとなっているようです。右脚の股関節を下側にずらすことで、より太股を高くあげることが出来るようになり、先ほどとはまた違った立膝をつくことが出来ます。
右写真には、股関節を動かさなかった状態のものを用意しましたので、比較してみてくださいな。ん〜〜〜、どっちも捨てがたい…。

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「イグニッション編」最後は、武器等の付属品を。1番手はGNソードです。色分けは完璧に再現されているので基本的に塗装いらずです。なんと刀身部分の色分けまで再現されているから驚きですね。
右写真は、ソードモード状態です。刀の部分は、イグニッションモードのみメッキ処理されたパーツが付属します。今回のメッキは、斑や傷もなく非常に綺麗な仕上がり(当たり外れがあるかも…ですが)ですよ。

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ガンモードのマズルとバレルにもメッキパーツが用意されています。ちょっとしたアクセントになりますので、粋な心配りですね。ただ、マズル部分は、ほんとにマズルのみがメッキだと尚良かったのですが…。

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続いてGNロングブレイド、GNショートブレイドです。こちらも刀身はもちろんのこと、グリップ部分まで色分けされています。刃に関しては、こちらもイグニッションモードのみメッキパーツが付属します。

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GNシールドです。基本的な形状は、これまでのものと同じなのですが、MG化にあたり青い部分が左右にスライドするギミックが追加されています。正確には、青い部分を閉じる機能が追加されたといった方が正しいでしょう。

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裏面です。青い張り出した部分に残っているものの、他の肉抜きはなくなっています。せっかくのMG化ですので、出来ることなら青い部分も裏パーツを用意して欲しかったな〜。

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最後は、付属フィギュアを。お馴染みのパイロットである刹那・F・セイエイ(着座、立ちの2種)に加え、修理ロボであるカレル(ハロ付き)まで付属しています。

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このキットにスタンドは付属していないのですが、今回のレビューには「1/100ダブルオーライザー」付属の”アクションベース1 ソレスタルビーイング クリアVer. ”を使用します。あと、懸念されていたスタンドジョイントアタッチメント(合いが緩すぎるという話が…)ですが、これまでよりは緩めなものの問題ないレベルでした。ひょっとしたら、個体差があるかもですね。

「イグニッション」はここまでです。引き続き「エクシア」をご覧ください。
    

            

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