アナハイム(ビスト財団)が極秘裏に開発した機体で、全身のムーバブルフレームを全てサイコフレームで構築している為、従来機とは比較にならないほど機体の追従性は非常に高い。また、真の性能「NT-D」発動時には、全身の装甲が展開しサイコフレームを露出、機体全長も2mほど伸び、文字通り変身をとげる。この際の性能はまさに驚異的であり、全身のムーバブルフレームが、パイロットの脳波を感知、可動することにより、パイロットの反応と機体の反応のタイムラグがなくなり、まさに人と機体が一体となる。しかし、その驚異的な反応速度、Gにパイロットの肉体がついていけるわけもなく、稼働時間は5分程度が限界という諸刃の剣でもある。
武装もまた非常に強力なものとなっていて、通常4発分のエネルギーを1発で射出するという高火力ライフル「ビームマグナム」、腕、バックパックの計4本のビームサーベル、ハイパーバズーカと中距離〜近距離まで幅広く対応することが出来る。シールドには、Iフィールドジェネレーターが内臓されており、実弾だけでなくビーム兵器に対する防御力も高い。また、ユニコーンには兄弟機として2号機バンシーも製造されており、地球での重力下テストを行なっている。パイロットは、ビスト家の血を引くバナージ・リンクス。
初代Ver.Kaは、小説第1巻の発売に合わせて立体化されていましたが、今回のユニコーンは映像化に合わせた立体化です。次(サイコフレーム緑+フル装備とか)は、映画化のときでしょうか; まぁその前にバンシーが出そうですけどね(^^; っと、肝心の本キットと旧Ver.Kaとの違いは、映像化の際に追加された頭部バルカンの反映、腰、膝の可動範囲の拡大、さらにサブタイトル?の通り成型色がHDカラー仕様(グロスインジェクション)である、ユニコーン専用ケージが付いている点となります。なので、基本的なモノはVer.Kaそのものということになります。
発売当時にVer.Kaは作っていたわけですが、今出してみると……自立が困難なほど手足がブラブラだったりします_/ ̄|○ それを考慮して、今回の製作では関節の調整を重点的に行っています。その甲斐あって、完成したユニコーンは自立、ポージング、変形と全てにおいて安定感のある仕上がりになりました。ケージの出来も思ってたよりもしっかりしたものですし、単なるプチマイナーチェンジキットではない仕上がりになっていますよ。
尚、ユニコーンガンダム HDカラー+MSケージのレビューは、「ユニコーン編」と「デストロイモード編」、「MSケージ編」の3部構成となっています。加えて、100万ヒット記念として高解像度でのお届けとなりまーす。
ユニコーンガンダムです。ほぼ白一色のシンプルなカラーデザインですが、複雑な面構成により陰影がつくことで意外とのっぺり感は薄れています。
後から。正面と比べると、バックパックがある分白一色という感じではないですね。加えてリアスカートが長めな所為もあり、カトキデザインの特徴の一つでもある脚の長さはそこまで目立ちません。
頭部は、ユニコーンのときはガンダムっぽくはありません。映像化の際に追加された頭部バルカンは、お馴染みの位置にありますね。。
首はボール軸による2重関節。可動範囲としては、標準的ではないでしょうか?
肩はちょっとだけ引き出すことはできますが、引き出し機構といえるほどではないです; 肩から腕にかけては、旧Ver.Kaと同じ可動範囲です。
コックピットハッチはもちろん開閉可能。そのままだと、ハッチの可動軸が緩すぎて開いた状態を維持し難いため調整してあります。
腰は後側の褌の形状変更により、360度くるくる回りますw ただし前後、左右方向へのスイングは、ユニコーンモードでは出来ません。
開脚率はご覧のとおり180度可能。股関節の可動範囲の広さだけでなく、サイドスカートがしっかりと開くというのが大きいかな。
膝の可動域は加工して広げているため、120度ほどまで動くようになっています。キットそのままの状態の場合は90度くらいですが、それでもVer.Kaと比べれば格段に曲がるようにはなっていますね。
足首の横方向の可動は、変形機構のためにあまり曲がりません。接地性はあまり期待できないかな…。
前後方向も最近のMGと比べると少なめですね。足首周りは、Ver.Kaから特に変更されていないので仕方ないといえば仕方ないのですが;
膝の可動範囲はかなり向上しましたが…立膝をつくのはやはり厳しいです; 脚が、膝上に対して膝下がかなり長いデザインですからねぇ…。このユニコーンのデザインで立膝をさせるためには、膝の180度可動、太腿が前方へ120度以上曲がらないと無理でしょうorz
ここからは付属品の紹介です。先ずはビームマグナムから。ビームマグナムは、カートリッジの取り外しが可能となっています。また、カートリッジの残段数の調整も出来ますよ。
ハイパーバズーカです。こちらもVer.Kaから色以外の変更は特にありません。マガジンの着脱、形態時のコンパクト化も変わりありません。
シールドも旧キットそのままですね。デザインもIフィールド発生時の可変機構もスライドが緩いのもの…そのままです(^^; もちろん、作成段階でスライドはきちんとホールドされるように調整していますよ。
サーベル刃のクリアパーツは、ピンクから薄い青へと変更されています。写真は背景紙が青なので結構濃く見えますが、実際はかなり薄い成型色です。
頭部角(ブレードアンテナ)の可変なしのタイプです。Ver.Kaではユニコーンモード用のみ付属でしたが、このキットではデストロイモード用の開いたモノも付属します。
あとは、定番のアクションベース1用のジョイントアタッチメントです。
付属品の紹介も終りましたし、ユニコーンガンダムにいろいろポーズをとらせてみます。各関節の保持力、膝の可動範囲の向上がどれくらい効果を発揮するか楽しみですね。
接地性は余り高くないユニコーンですが、各部関節を固めにしてやることで、脚を開いた状態での自立も問題ありません。また胸部が比較的小さくまとまっているので、ライフルの両手持ちもゆとりをもって可能です。
ライフルの保持(掌との)はとりあえず問題ないです。ですが、肩付け根の回転軸もVer.Kaでは緩くなりやすい箇所でしたので、しっかりと調整しておくと良いでしょう。
元々開脚性能が非常に高いので、体を大きく見せるポージングは取りやすいですね〜。そういえば、取説ではシールドの変形(Iフィールド)はNT-Dのとき用のような書き方をされていましたが、原作ではユニコーン時にもオートで作動してたような……。
ライフルを構えた腕はもちろん、脚部もしっかりと曲げた状態をホールドしてくれるので、ポージングは楽々です。
ライフルのカートリッジを交換するようなポーズも可能。
ただ、予備カートリッジのグリップを持たせるためには、中指〜小指を切り離していないと持たせ難いかもです。また、予備カートリッジはリアスカートに、シールドやライフルはバックパックにマウント出来るようになっています。
もちろんシールド類の代わりに、バズーカやバズーカ用のマグをバックパック、リアスカートにマウントすることも出来ます。
ハイパーバズーカは、固定式グリップですが適度な角度が付いているので、持たせるのには問題ありません。保持も問題ないですね。
サーベルを抜刀して距離を一気につめるような動きも、膝がある程度曲がるようになったことで様になるようになりました。
また、こういった斬撃のポーズには欠かせない”腰の回転 ”もしっかりと出来るようになったのは大きいです。
ユニコーンの状態でも腕のサーベルマウントを開くことは可能(ビームトンファー)ですけど、腕の変形をさせないとサーベルマウントを180度開くことは出来ないようです。
以上、ユニコーン形態のレビューでした。これだけ安定して弄れると、ストレスもなくいいですねー。
「ユニコーン編」はここまでです。引き続き「デストロイモード編」をご覧ください。