最後はウィズゴーストです。他の機体にはないものなので、ゴースト単体の紹介から3機を従えたRVF-25まで余すことなく紹介いたしますよ。
さぁ、お待ちかねのゴーストです。ある意味RVF-25以上に注目度が高いオマケです。恐らく”これがあるから買おう ”という人も少なくないはずです。そんな期待に応えるように、このゴーストのプロポーションも非常に素晴らしいものとなっています。ギミックはまったくありませんが、この出来であれば申し分ないでしょう。
後ろから。後方上部に左右ある部位は、裏から見てしまうと手抜きと思えますが、ほぼ目立たないからよしとします。これはエンジンカバーでありミサイルコンテナなのかな？ 気になる人はこのパーツの後ろ側だけパテで埋めてモールドを追加してやるとよいと思います。
裏から。機体中央には、専用のスタンドアタッチメントの差込口があります。ここにはもちろんカバーもついていますので、外観を損なわない仕上がりにすることも出来ます。また、ミニ台座には、アクションベース1同様のS.M.Sのマーキングの形となっています。
機首右下には、フォールド通信誘導システムのアンテナを取り付けることも可能です。選択式なので、RVF-25にスーパーパーツを付けた際には、ゴーストにも取り付けてあげましょう。
取り付けるとこんな感じです。セット版（現状アルト機、オズマ機）にはありませんが、スーパーパーツの単体を買うとブースターユニット左側先端に取り付けるフォールド通信誘導システムのアンテナ（形状は同じです）が付いてきます。
真正面から。この顔こそゴーストです。マクロスプラスで、発射閃光に包まれながら描写されていた印象的なシーンを彷彿とさせます。もっとも、ゴーストX9には機首上部のセンサーカメラはありませんでしたけど
後部ノズル近辺をアップで。多面構造でありながら、独特の丸いラインになっています。劇中ではあまりアップになることのなかった角度だけに「こうなってるのか」と感心しました。結構綺麗なラインですね。
真横から。ホントに独特の形状です。航空機というよりは、シューティングゲームに出てきそうな自機ぽい感じです。少ないパーツ構成ながら、よく再現されていると思います。
前方から側面部分を左右両側から。この角度で見ると、全高に対して、機首部分のふくらみが結構あるのが分かります。↑と見比べて機首が分厚く見えるのは、パースが効いてる所為もありますよ。
主武装のビーム砲門です。…8門あるのでしょうか？ それとも上側の小さい3つは違うのかな…。下の大きい砲門は間違いないでしょうけど。
では、ルカ機のゴーストということで3機揃い踏みです。どれがどれかはわたしには分かりませんが、ルカ君なら「これがペテロで、そっちがヨハネ。あっちがシモンです。」と一発で答えてくれることでしょう。
こういう並び方をさせると、まるで航空ショーですね。結構好きです。製作には結構時間とられますが、その苦労に見合う1枚と言えると思います。
後方から。そういえば、このゴーストにはランディングギアが付属していませんが、設定としてはじめからないのでしょうかね？
では、ここからはRVF-25との4ショットをお楽しみください。キットには、あのミニミニ台座以外にも、アクションベース1対応のアームが付属しているので、それを使用すれば編隊飛行を再現することが出来ます。
こうして見ると、ゴーストって意外と小さいですよね。VF-25が大型というのもありますが、機体全長はVF-25のほぼ半分しかないようです。
こういう編隊状態をディスプレイすると、「苦労した甲斐があった…」とつくづく思います。劇中のイメージがあるおかげか、非常に絵になりますね。
難点は、アームに角度調節機能がないこと。位置はある程度調整できるものの、どうしても横からみると一直線なんですよね。欲を言えば長さが違うものも欲しかった〜。
どの子か分かりませんが、RVF-25の影に一機隠れちゃってます； VF-25の大きさもあり、角度によっては完全に隠れますね。
後ろからも。この編隊状態でのディスプレイをするなら、是非S.M.S Ver.のアクションベース1をオススメします。ノーマルのアクションベース1でもディスプレイ可能ですが、やはり雰囲気が出ますよ。
左右2機の角度を変えてやれば、散開する瞬間にも見えますし、パースを極度に効かせたようにも見えます。非常にシンプルなアームで不満も多少ありますが、付属品としては十分なレベルかもです。
バトロイドとの連携です。バトロイドになると縦に長くなることもあり、ゴーストがますます小さく見えます。てか、バトロイドでかっっ。
ど、どの角度から見てもバトロイドの大きさが際立ってます；； アームがもう少し長ければまだアレなのですが、これだけ近くに並ぶから余計でしょうかね。
しかし、カッコよいことに変わりはないので良しとします。ああ、レイズナーくらいだと丁度サイズ的にぴったりなのか。って、R3は1/48だし…そもそも大きさが同じくらいというだけで何の脈絡もないし＿/￣|○
これまでで一番長いレビューとなってしまいましたね。お疲れさまでした〜。そして、最後までご覧頂きありがとうございました_(._.)_
最後の総評です。プロポーションは相変らずの素晴らしい出来です。これは本体のRVF-25だけでなく、付属となるゴーストにおいても言える点がまたまた凄いですね。それも設定通り3機付属させくれるのも嬉しい限りです。ギミックは、ベースとなるVF-25をそのままに、レドームの展開をきちんと再現しているのにも好感をもてます。色分けもゴーストを含めこれまでと同等の仕上がりで、概ね満足しています。多色ランナーが5枚も入っているのには、さすがに驚きました。色分け出来てない部分をシールやデカールで補完する点も変わらずです。価格は高めですがその分オマケもびっちりなので、お得感も高く満足のいくキットだと思います。
敢えて難点を言えば、従来から続く各稼動部の緩さはつらい所です。ユーザー側での修正が可能なだけに、敢えてそのままにしているのであればちょっと残念ですね。あと、ファイターのガンポッド形態不可も専用のジョイントを用意する等の対応が欲しかったところ。まぁ、ガンポッドを付けた場合は、スタンドアタッチメントとの一体化、ないし干渉がある関係で難しいとは思いますが、アレンジのさせ方はあるはずですから。そして、ゴーストのデカールです。水転写デカールの敷居の高さを考えると、シール枚数の多さを考えて全部とは言わないまでもある程度同じテトロンを付属させて欲しかったです。最近のパチコメやアンケートを振り返ると、やはり慣れていない人や苦手な人が多いのが現状です。幅広いユーザーへの配慮としては、その辺りを価格が多少上乗せされても考慮して欲しかったですね。
まぁ、不満点がないキットなんてそうそうありませんから、これだけの良キットであっても欲を言えばいくらでも出てきます。しかしそれらを差し引いても、どちらかというとオマケであるゴーストに、これだけの仕上がりを実現したことには感謝の言葉が出るほどです。
追加点+5を付けましょう〜。
これまでのVF-25系よりも敷居や価格はやや高くなっていますが、完成させた暁にはそれらに相応しい結果が待っています。これから製作される方は、是非がんばって欲しいですね。
1/72 RVF-25 メサイア ルカ機の紹介はここまでです。
この先は、VF-25シリーズ完成記念”SMSスカル小隊 ”全機でのレビュー「SPECIAL PHASE プラネットダンス」です。
