MG 1/100 RX-0 フルアーマーユニコーンガンダム Ver.Ka [ FULL ARMOR UNICORN GUNDAM ] 完成レビュー(ユニコーン単体編)

2012.05.05 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
MG 1/100 RX-0 フルアーマーユニコーンガンダム Ver.KaMG 1/100 RX-0 フルアーマーユニコーンガンダム Ver.Ka

アナハイム(ビスト財団)が極秘裏に開発した機体で、全身のムーバブルフレームを全てサイコフレームで構築している為、従来機とは比較にならないほど機体の追従性は非常に高い。また、真の性能「NT-D」発動時には、全身の装甲が展開しサイコフレームを露出、機体全長も2mほど伸び、文字通り変身をとげる。この際の性能はまさに驚異的であり、全身のムーバブルフレームが、パイロットの脳波を感知、可動することにより、パイロットの反応と機体の反応のタイムラグがなくなり、まさに人と機体が一体となる。しかし、その驚異的な反応速度、Gにパイロットの肉体がついていけるわけもなく、稼働時間は5分程度が限界という諸刃の剣でもある。
武装もまた非常に強力なものとなっていて、通常4発分のエネルギーを1発で射出するという高火力ライフル「ビームマグナム」、腕、バックパックの計4本のビームサーベル、ハイパーバズーカと中距離〜近距離まで幅広く対応することが出来る。シールドには、Iフィールドジェネレーターが内臓されており、実弾だけでなくビーム兵器に対する防御力も高い。また、ユニコーンには兄弟機として2号機バンシィも製造されており、地球での重力下テストを行なっている。また、多数の武装を装備したフルアーマータイプも確認されており、その折にはサイコフレームが赤ではなく緑に発光していたとの目撃情報がある。パイロットは、ビスト家の血を引くバナージ・リンクス。

お待たせしました、MGフルアーマーユニコーンガンダム Ver.Kaの完成レビューです。キットの完成と300万ヒットから、早2ヶ月経っております……大変遅くなりました_(._.)_ 前回のレビューから数えると、なんと8ヶ月ぶりだったり(^^;;; その間にもキットは何体か作っていたわけですが、ここまで間があくとは自分でも思ってなかったです_/ ̄|○ しかし何よりも、300万ヒット記念という形をとりましたが、こうして再びレビューを皆様にお届け出来たことが嬉しかったです。本当にありがとうございましたっ!
今回のキットの出来は、ユニコーン本体は従来キットまんまですので、個人的には少々残念なところ。せめて、関節の保持力調整くらいはして欲しかったですな…。ただ、フル装備状態の迫力は半端じゃないです(^^; よくあるフルアーマーという言葉からくるイメージ(追加装甲もりもり)とは違うものの、これほど”ボリュームのあるMG系ガンダム ”は、Ex-S以来ではないでしょうか? しかも、単にボリュームがあるというだけでなく、細かな武装の集合体でもあるので、情報量はEx-Sの比ではありません。
そんなフルアーマーユニコーンをじっくりレビューしていきたいと思います。今回は300万ヒットのお礼も兼ねての完成レビューですので、いつもよりも特大画増多めでお届けしますよっ。では、ユニコーン単体編、追加武装編、フルアーマー編の3編を、最後までお楽しみくださいませ。

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先ずはユニコーン単体の状態です。この状態だとサイコフレームの露出もありませんから、パッと見は従来のユニコーンと同じとなります。過去に発売された3種類のユニコーン(初代Ver.ka、チタニウム、アニメ版)と比較しても、アニメ版で改修された膝周り、ハードポイントを増設した脹脛側面を除けば、これといった相違点はありません。あとは……デカール…ですかね;

ちなみに、今回の”MGフルアーマーユニコーン Ver.Ka ”で使用した塗料は、以下10色(クリアー含め13色)となります。
ガンダムマーカー  : ゴールド、メッキシルバー、イエロー、アイグリーン、グレー、メカグレー
Mr.メタルカラー  : アルミ、ステンレス、アイアン
Mr.カラー     : ガンクローム、スーパークリアーつや消し
Mr.カラーGX    : スーパークリアーIII
水性ホビーカラー  : つや消しクリアー


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可動域に関しては、過去のMGユニコーンガンダムとほとんど差はありません。(初代Ver.Ka、チタニウムは多少劣る) ただ、要所の関節部を塗装していますし、その紹介と再確認も兼ねて可動に関するレビューもしていこうと思います。
首は、前後に多少動きますし、ユニコーンモードなら回転方向もとりあえず360度回ります。しかしデストロイモードになると首の短さが仇となり、チーク部分と襟の装甲が干渉して残念ながらほとんど回転させることが出来ませんorz 見た目も考慮して……2〜3mm延長してもいいかもですな;

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肘関節は130度ほどで限界。MGとしてはとても及第点と言える可動性能ではないのですが、実際のポージングではあまり気にならないレベルだったりもします。この辺りは、初代Ver.Kaから特に変わっていない箇所です。関節の緩さもしっかり引き継がれてしまっているので、肩から腕にかけての固さ調整は特に念入りに。

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コックピットハッチは、もちろん開閉可能。ハッチ周りは相変わらず可動部が緩いので、補強して対処しましょう。今回は、ハッチ内部周辺を設定通りグレーで塗装していますから、コックピット内部、周辺ともに劇中どおりの見た目になっています。このあたりの色分けは、キット自体はOVA化前に発売している分、多少の違いがありますね。

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腰に関しては、股関節のロック機構でもある後側の褌部分が初代Ver.Kaと同じ形状のため、そのままではあまり回りません。しかし、ロックを開放することで360度回転が可能ですから、ポージングの際にはそこを調整することで動きに幅を持たせることが出来ます。

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脚部の可動です。股関節だけは相変わらず優秀で、普通に180度の開脚が出来ちゃいます。もちろんこれだけ脚を開けても、足首がてんで追いつかないのですけどね(^^; 膝はキットそのままで90度(初代Ver.Ka&チタニウムは60度;)、そこからパーツを一部加工したりして、120度くらいまで曲がるように変更。それでもまだ曲がり足りないのですが、現状は仕方ないですな(^^;

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足首周りの可動です。こちらの可動性能もVer.Kaから変更なし。ユニコーンガンダムは、変形機構の所為か普通のキットよりも少々重めのキットなので、足首に特に負担がかかりやすいです。ですから、補強し難い構造ではありますが、自重による関節のヘタりを防ぐ意味でも、少ししっかり目に補強してやりましょう。ここがヘタると、当然のことながら自立が出来なくなります……orz 

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脚の長さのバランス(膝上と膝下)、可動性能の関係で、自然な立膝は不可能。写真は、補助をつけてのやっつけ立膝ですorz 立膝マニアとしては、悲しい限りですよ、ほんと。しかし、肘、膝、手首の関節色をシルバー系(ガンクローム)に変更するだけで、結構見た目の印象変わりますね。それから、今回はつや消し仕上げにしたのも、見た目の印象の違いに一役買っているかもしれません。

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ここからは武装類を紹介していきます。これは火器類全般にあてはまりますが、今回は部分塗装というよりは全体塗装に近い塗り方をしたため、見た目の印象が素組みと比べて大分異なっています。素組みで作っている初代Ver.KaHDカラーと比較すると、違いをご確認いただけるかと思います。
では…先ずは、ユニコーンのメインウェポンである”ビームマグナム ”から。キットにはデフォルトで2丁付属し、右用、左用(フォアグリップ類の取り付け位置が異なる)を組み替えて作成が可能。パーツ構成自体は従来キットと変わりませんので、形状や構造の違いは従来キットから変更なしです。塗装は、マズルをガンクローム(光沢)、センサーカバーをアルミ(光沢)、本体をメタルカラーのステンレス90%+アルミ10%(つや消し)で仕上げています。

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続いてハイパーバズーカです。従来キットで付属してたハイパーバズーカとは、バレルのパーツが一部異なります。そのフルアーマー用の新規バレルパーツを使うことで、バズーカにミサイルポッドやハンドグレネード、グレネードランチャーを増設することが可能に。全てを合わせた姿は、元のハイパーバズーカの印象とは違い、なんと言うか…ジオニックな香りがしますねw 塗装は、マズル、ストックエンド、グレネードランチャーをステンレス90%+アルミ10%(つや消し)、バレル本体をアイアン(つや消し)、バレル伸縮部をガンクローム(光沢)、センサーカバーをアルミ(光沢)で仕上げてます。

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ハンドグレネードです。ハイパーバズーカにも取り付けますが、こちらは脚部用となります。固定アームの展開自体は可能ですが、各グレネードは1パーツ成型なのため、実際に取り外しての使用は出来ません。

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ビームガトリングガンです。これまでは、小説の特装版にしか付属していなかったですからそこそこ貴重なアイテムだったのですけど、今キットではなんと6丁も付属するので……希少価値はあっという間に瓦解しましたw また、6丁分のパーツ数は結構な量になるため、製作上においても如何にモチベを保つか、山場を乗り切れるか、というある種のターニングポイント的なアイテムでもあります(^^; 装備箇所も両腕、背中と、どこから見ても目立つ配置になっているので、丁寧に仕上げたいところです。バレルとマズルをステンレス90%+アルミ10%(つや消し)、センサー、バレルとマズルの連結部をアルミ(光沢)で塗装しています。

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専用シールドです。Iフィールドジェネレーターを内臓しており、展開状態になるとサイコフレームが露出するため、見た目にも綺麗な盾ですね。しかし、3枚も同じものを作るのは、やっぱり面倒なことには変わりありませんが…; ただ、3枚とも同じように見えますけど、厳密には2種類に分かれます。背中にマウントするためのAタイプ(写真中央)、両腕に装備するBタイプ(写真両脇)からなり、一部パーツ形状も異なっています。
取説には組み立て説明はありませんけど、Iランナーの余剰パーツの中に腕へのジョイントパーツも全て含まれますから、ユニコーン単体状態への腕へのマウントも可能です。

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新規武装のハイパー・ビーム・ジャベリンです。折り畳んで収納形態にするとシールド裏に収まるほどコンパクトになりますが、最長状態に展開するとユニコーンの全長を軽く超えるほどの長さとなります。しかも、様々な展開バリエーションを持っているので、ポージングに合わせていろいろな表情を見せてくれます。ただし、伸縮に際してのロック機構とかは特にないため、構造的に少々やわいかな…。

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その他付属品です。ビーム刃は、ジャベリン用とサーベル用が各種揃っております。(写真上段) ジョイントパーツ類もこまごまとしたのがいくつかー。アクションベース1へのアタッチメントもユニコーン用、フルアーマー用とそれぞれあります。(写真中段) 下段の写真は、フルアーマー状態(ブースター装着時)の補助です。さすがにそのままでは自立は不可能ですから(^^;

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お次はベースジャバーです。フルアーマー形態のブースターを使用したエコ?な仕様ですw この手のブースターベッドは、機体がそのまま載るような構造のため、その大きさもかなりのモノ。まして1/100サイズですから、かなりのガタイとなっています。形状は、カラーリングと合わせていかにも連邦ぽい感じで、無骨な感じが結構好みなデザインですねー。ちなみに、こちらの写真は、クリックすることで大きな状態でご覧いただけますよ。

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このベースジャバーは、スラスターノズルがはじめから2色に色分けされていたり(外側グレー+内側レッド)、オマケとは思えないほど細分の再現率が高いのが特徴です。ただ……その割には、肝心のキャノピーのウインドウ部分がなかったりするので、なんとか自作して取り付けてあげましょう;

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実際にユニコーンを載せた状態です。1/100ではこういうアイテム(ベースジャバーの類)はほとんどないですから、めずらしさもあってか思いの外迫力を感じますなっ! 足場(膝、足ともに)は角度調整が可能になっており、搭載するときにある程度融通が利くようになっています。また膝側は、取り付け位置を前後に調整することも可能ですから、ユニコーン以外の機体も載せられると思われます。そう…MGで立体化されているものだと……ネモとか? 本当はジェガン系が立体化してくれると、物凄く嬉しいんですけどねーーー。


MG 1/100 RX-0 フルアーマーユニコーンガンダム Ver.Ka

以上、ユニコーンガンダム本体と武装類の紹介でした。今回のレビューでは端折っています”ユニコーン状態のイロイロなポージング ”は、初代Ver.Kaのレビューや、HDカラー+MSゲージのレビューをよろしければご覧くださいませ。こちらの写真も、クリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

「ユニコーン単体編」はここまでです。引き続き「追加武装編」をご覧くださいませ。     

            

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