MG 1/100 RX-0 フルアーマーユニコーンガンダム Ver.Ka [ FULL ARMOR UNICORN GUNDAM ] 完成レビュー(フルアーマー編)

2012.05.07 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
ここからは「フルアーマー編」です。このキットの本来の魅力とも言うべき、多数の武装をフル装備した形態をじっくりご紹介していきます。フルアーマーユニコーンの特徴は、そのほとんどの武装を背中と両腕に集中させている点です。よくあるフルアーマー装備は、追加装甲をそれこそ全身をくまなく覆うタイプがほとんどなので、装甲が武装に置き換わっているだけでなく、そういう意味でも一風変わったフルアーマーであるといえるでしょう。ただそれ故に、両腕にかかる負担は相当なものとなりますから、組み立て時点でそれなりの対処が必要です。作成されるときは、関節保持力に十分気を配ってくださいね。
では、レビューの総仕上げとなるフルアーマー編を最後までご覧くださいませー。

MG 1/100 RX-0 フルアーマーユニコーンガンダム Ver.Ka

各種武装を全て装備した状態、フルアーマー形態です。物凄い存在感と重量です。武装は、背中と両腕に集中しているのですが、見た目のインパクトは十分あります。加えて、この状態だと脚長なのが上手く効いている感じですなー。補助スタンドは、ブースターの継ぎ目に引っ掛けてるだけなので、足首の保持を未調整でいると前後にグラっと揺れやすいため、ちょっとしたことで倒れやすくなりますからかなり不安定かもしれません。出来れば固さを調整することをオススメします。……って左腕のシールドの羽閉じてるし_/ ̄|○ こちらの写真は、クリックすると大きい状態でご覧いただけます。

MG 1/100 RX-0 フルアーマーユニコーンガンダム Ver.Ka

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他のフルアーマーでは、新たな装甲が全体的に追加されるので、バストアップなどの写真で見た目の違いをよくご覧いただけるのですが……この子の追加された装甲は盾だけなため、本体をいくら見ても違いはあまりなかったりします(^^; 両腕の分厚さは、ダブルオーライザーの”GNドライブ+オーライザーのバインダー+GNシールド ”の感じにちょっと似てるかも。劇中では、デルタプラスがビームマグナムを使った折、リコイルに肘周りが耐えられず火花が散ってる描写がありますが、ユニコーンがこれらの装備を保持、振り回せるのは、元々の関節強度の高さが関係しているのかもしれませんねー。でも、模型でそれを求められても酷というものですよ(^^;;

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背中から〜。ゴテゴテのハイパーバズーカや、追加のシールドもあるのですけど、やはり長ーーいブースターに目がいきますね。ということで、ちょっとレビューからは離れますが、焦点位置と被写界深度の違う写真を並べてみました。写真上段は、手前から奥にかけてピントがあった状態(被写界深度が深いといいます)です。よくあるカタログ的な撮り方ですね。写真中段と下段は、ピントが合う奥行きを狭めて(被写界深度が浅い)、写真に立体感を加えたもの。ポートレート風というやつです。この方がブースターの長さが強調されるので、迫力のある1枚になります。みなさんは、どの1枚がお好みでしょうか?

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では、お待ちかねのポージング集です。両腕の重さと可動性の問題から、あまり動きのあるポージングがとれませんでしたが、最後までお楽しみいただけたら幸いです_(._.)_ 肩、肘周りともに関節補強はしっかりしていたつもりでも、さすがにこの重さには悲鳴をあげています; どんだけ関節キツクしろと……orz ただ、最近のMGでよく見られる”ジョイントアタッチメントが緩くて落下事故が… ”がないだけマシかもです。個人的には、ユニコーン=ビームマグナムなイメージが強いので、ライフルを構えたポージングが一番しっくりきます。写真3〜5枚目は、いずれもクリックすれば大きい状態をご覧いただけますよ。

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”ハイパー・ビーム・ジャベリンの運用形態 その1 ” シールドにマウント状態でのビーム刃展開。

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ビームジャベリンは、通常はシールド裏に折り畳まれた状態でマウントされていますけど、その状態からジャベリンのみを展開させて、近接武器として使うことが可能です。ビーム刃はクリアーピンク成型ですが、シールドのクリアーグリーン(サイコフレーム)と隣り合っても、色合い的な違和感はありませんね。しかしこの形態をとることで、クリアーパーツの重量がさらに加算される上に、重心がより前方へと移ってしまうので、保持力的な面では肩と肘にあまりよくありません; 一番下の写真は、クリックすると大きい状態で閲覧可能です。

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”ハイパー・ビーム・ジャベリンの運用形態 その2 ” ビームマグナムを使った十手仕様。

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ジャベリンの槍先状のパーツは、取り外してビームマグナムのバレル下部に連結させることも可能。俗に言う十手状態です。まぁ十手というには、ビーム刃が大きすぎますが……(^^; ハイパー・ビーム・ジャベリンは、フルアーマーユニコーン用の新規武装ということで、いろいろ運用形態のバリエーションを持たせているようですが、基本的にどれも関節負荷が高いものばかりですorz ポージング泣かせなアイテムですな;

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”ハイパー・ビーム・ジャベリンの運用形態 その3 ” マウントを解除し、ロンググリップのジャベリン形態へ。

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初代ガンダムからお馴染みの、長いジャベリン形態です。ただ、今回のユニコーン用のジャベリンは、形状的にいえばハルバードでは…?? とても投げ槍(=ジャベリン)には見えませんし(^^;;; というか、このゴテゴテ装備状態で投げられるのか!?
このジャベリンの良いところは、フォアグリップとでもいいましょうか…可動式の追加グリップが付いていること。これにより腕周りの可動性の低さをカバーし、比較的持たせやすくなっています。欠点は、折り畳み機能を付加させたことで、可動部を基点にたわみやすい点。肩手持ちをさせると特にその傾向が強くなるので、両手の保持が無難でしょう。もう一つは掌のピンとの合いが悪く、お決まりの手での保持力が低いことですかね;; せっかく持たせやすくなっているのに、保持力が低くて結局持たせにくい……まったくのナンセンスです。写真下2枚は、クリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

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いくつか装備を外して、ポージングさせてみましょう。シールドやジャベリンを外すと、腕の取り回しや関節の保持が大分楽になりますね(^^; 初代Ver.Kaで、関節補強を一切していなかったときは、このビームガトリングガンですら水平に保持出来なかったことを思い出します; まぁそれ以前に、足首がへなへなで自立すら怪しかったですがw ビームガトリングガンとシールドの連結は、かなり固めになっているので、取り外すときは破損や剥げなどに十分注意してくださいね。下2枚の写真は、クリックすると大きくなりますよ。

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ハイパーバズーカは、背中のマウントから外しての運用で良いのかな? 取説でもそんな写真があったし、きっと良いのでしょうw 手に持ち替えた場合は、ミサイルポッドの向きを変えることで、射線軸をバズーカのマズルと合わせることが出来ます。バズーカの場合は、ビームマグナムやジャベリンとは異なり、構造上肩に背負わせる形になるので、保持は非常に楽です。
今回のキットでも、サーベル用のビーム刃は4本付属していますから、トンファーとサーベル両方を同時に持たせることも可能です。ただ…今回のレビューのメインディッシュは、フルアーマー用に新たに増設された武装たちなので、過去のユニコーンのレビューでも何度か紹介しているビームサーベルのポージングは意図的に省略しています_(._.)_ そのため、今レビューでサーベル刃が写っているのは、このポーズのときだけだったり; 力尽きなければもう少し撮りたかったな〜〜。一番下の写真は、クリックすることで大きい状態で閲覧可能です。

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最後は、ビームマグナムは取り外してますが、ジャベリン二刀流状態で。このポージングをとらせると、全長は40cm近くにまでなりますΣ 本当に飾るのには不向きなキットですね……けれど飾ったときの見栄えは本当に良いキットでもあります; ブースターが奥行きをとるので、外せばある程度は飾りやすくなると思うのですが…そうすると自立が厳しくかも(^^; まぁどちらにせよ、地震が来たらまっさきに倒れる子ちゃんなのはたしかかなw ……って褌の変形が解除されてる_/ ̄|○
本当は、ブラックライトを当てた状態もレビューしたかったのですが、あの小さいライト1つではレビュー用として満足のいく写真が撮れなかったため、今回は見送りました。いいライトが入手できたときには、改めてレビューを追加したいと思います。写真1枚目は、クリックすると大きい状態でご覧いただけますよ。

MG 1/100 RX-0 フルアーマーユニコーンガンダム Ver.Ka

以上、”MG 1/100 RX-0 フルアーマーユニコーンガンダム Ver.Ka ”のレビューでした。3編にわたる長編レビュー、読了まことに感謝感謝です_(._.)_ そして、300万アクセス、本当にありがとうございました。まさみともども、これからもがんばってまいりますので、引き続き「パンドラの匣」をよろしくお願いいたしますm(_ _)m

8ヶ月ぶりの総評です(^^; ユニコーン本体は過去MGから変わってなく、あくまで追加武装がメインディッシュなため、基本的な評価内容はこれまでと同じになります。結論から言うと、フルアーマー化されたことによる、見た目のバランスの変更を考慮してプロポーションに2点、オプション兵装の豊富さからオマケ要素に1点、トータル的な意味で追加点を3点、それぞれ加点しています。逆にユーザーへの配慮は−4点(理由は後ほど)です。
小説でフルアーマー仕様が掲載されたときから、誰しもが出るだろうと思っていたフルアーマーユニコーン。一言で表せば「圧巻」でしょうか。作成の苦労も尋常ではありませんけど、作り上げたときの迫力と重厚感、存在感は、その苦労に報いるだけのものがあります。MGブランドで発売されているし、可動キットでもあるのですが、ただ直立しているそれだけでも十分だと思えてしまうのです。
しかし実際にポージングをしてみると、可動が気になったり、保持力の弱さに辟易してしまうのは仕方のないこと。そもそも、初代MGユニコーンガンダムが発売されたのは2007年末です。その段階で露呈していた関節保持の弱さ、可動範囲の狭さといった様々な問題を、間に一度プチ改修(腰、膝等のパーツ変更)があったとはいえ、根本的な解決のないまま流用するのはいかがものでしょう…; これは、このあとのバンシィにも言えますが、せめて基本的なポージングが可能な保持力は欲しいですよね; そういう意味では、ひじょーーーに中途半端なキットです。発売前は、新規造形であるジャベリンやベースジャバーをしきりに推してましたけど、素体であるユニコーンの古さを隠すための要素にしか聞こえませんでした。そのあたりが個人的にはとても気になったので、先に述べた通りユーザーへの配慮は減点しています。
ただMGユニコーンのユルユルは、もはや定番、当たり前と認知されだしているので、ユニコーンへの変更がなかったからその分安くなった、という見方(戦略方針)もあります。初心者の方にはあまりオススメできるキットではないですが、”どこまでも武器 ”というこの迫力は……なかなか他では得難い魅力でもありますね。とてもマニアックな一品でしたっ。
    

RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル   MSN-001A1 デルタプラス   RGZ-95 リゼル   RX-0 ユニコーンガンダム HDカラー+MSケージ   MSN-06S シナンジュ Ver.Ka

            

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