パンドラの匣 http://auf-ewig.com/
開発計画   MASTER GRADE   MACROSS   1/100 OO   1/100 SEED DESTINY   ETCETERA   プラモデル評価ランキング   緋影流プラモデル製作研究所
スケールフィギュア   figma(フィグマ)   リボルテック   聖闘士聖衣神話   その他完成品トイ   コレクショントイ/プライズ   一番くじ
日々想送   読書の記憶   落第忍者乱太郎/忍たま乱太郎

    

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル [ N-GUNDAM with DOUBLE FIN-FANNELS ] 完成レビュー(発動モード編)

2013.12.18 |author: |MASTER GRADE |開発計画
ここからは「発動モード編」です。劇中のνガンダムは、実際の台詞にもある通りサイコフレームはコックピット周辺にしか配置されていません。しかし、DOME-Gの映像に登場するこのνガンダム Ver.Kaは、全身各所にサイコフレームが仕込まれ、各部装甲をスライド展開、及びパージすることで、フレームが露出する”発動モード”と呼ばれる形態に変形することが可能になっています。ここでは、その各部変形機構と発動モード状態のポージングをたっぷりとご紹介していきます。また別売りのガンプラLEDユニット(緑)を使用することで再現できる”ツインアイの発光状態”の写真も載せていますので、合わせてお楽しみくださいませ!

 ※ 13.12.19 発動モード時のバックパックの訂正画像を追加し、加筆修正しています。

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

まずは全身の変形からレビューしていきます。変形前の通常状態はお馴染みのこの姿です。ここからどう変形するのか楽しみですねー。基本的にはユニコーンガンダムと似たような変形になるのですが、追加設定の施されたνガンダムはフルサイコフレームではないため、ユニコーンの変形とはまた少し違った構造になっており、変形を終えた見た目の差異にも影響しています。サイコフレームというか…フレーム自体の露出ももう少しあってもいいかなーという気もしますけど、その辺りは元々フレームと外装が別パーツ化されているMGですから、作り手側でいろいろ手を加えてみるのもありかもしれません。パーツのパージだけなら簡単に出来ますしね。今回は、とりあえず取説に沿った形での発動モードとしますが、サザビー公開時には少し手を加えた発動モードにもチャレンジしてみたいですな。それでは、一つ一ついってみましょうかー。

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

上から……いきましょうかね。ユニコーンと違い頭部にはないので、胴体周りから変形させていきます。胸部ユニットは、エアインテーク上部の装甲を手前にスライド、腰後ろのロックを外して腰を上に引っ張りあげます。腰部ユニットは、フロントスカートの外装一部をパージ(取り外し)するという少し変わった変形をさせます。

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

バックパックもスラスター周りの外装パーツをパージするのですが、加えてファンネルマウントユニット(ないしカスタムサーベルラックユニット)を跳ね上げ、マイナスモールドがある白いパーツのみを下ろします。この最後の変形工程により、軽いロック機能も果たしているようですね。また、この発動モードの形態をとることで、スラスターユニットをより上方へと動かせるようになります。
取説を流し読みしてたため、外装パーツを外すときに跳ね上げる ⇒ そのままユニットごとそっと元に戻してましたorz とりあえずこのアップの写真のみの訂正ですが、時間が出来たときにポージングの写真も追加したいですね。

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

腕周りは、ショルダーアーマーの先端部分を外側へとスライドさせ、上腕を引き伸ばし、下腕内側の装甲を引き出します。どの部分も割れた装甲の隙間から緑のサイコフレームが顔を覗かせています。

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

脚部膝上の変形は、バックパックやフロントアーマーと同様に膝近辺の一部装甲をパージさせ、太腿のロックを解除して引き伸ばしてやります。この太腿伸縮変形などは、ユニコーンのそれとだいたい同じですな。

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

続いて膝下です。足先は甲の装甲をスライド展開。脹脛周りは、スラスターを開いて足首後ろの装甲をパージ。さらにロックを外しフレームを引き伸ばしてやります。最後に膝の外装を手前に引き出して、全身の変形が完了となります。

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

発動モードへの変形が完了したνガンダムです。MG系のユニコーンの場合は、変形すると極端な脚長になりバランスが少々おかしくなります。しかしこのνガンダムの場合は、全体がほぼ均等にサイズアップするため、変形後も綺麗なプロポーションを維持しているのが特徴ですね。情報を知った頃は、後付け設定の発動モードの必要性に疑問でしたが、立体物として改めてみると……やっぱりカッコイイですなw
こちらの2枚の写真は、画像をクリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

変形した各所をそれぞれアップで。露出するサイコフレームの裏側には、ラピーテープのような粘着面に鏡面処理が施されたシールを貼るため、綺麗に光って見えます。また、ブラックライトを当てると青っぽく発光しますよ〜。各所の装甲がスライドしてサイコフレームが隙間から見えるのはユニコーンと同じですけど、一部装甲をパージすることから一旦発動してしまうと元の姿に戻るには母艦などに帰還する必要があるようですね。

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

では、発動モードへの変形も完了したことですし、すこしポージングさせてみましょうか。発動モードになることで関節の動きを妨げるとか、可動性が低下するようなことは特にないようです。ただ……装甲をスライドさせる変形が多いため、ポージング中にうっかり押し込んで変形を解除させてしまうケースは頻発しますorz 特に下腕とか膝あたりが要注意ですね…。気が付く常状態に戻ってます;w;

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

フィン・ファンネルのポージングも若干オナカイッパイになりつつありますが、最後の気力を振り絞ってw 発動モードになることで、胴体だけでなく四肢も僅かですが長くなりますから、遠近感を強調したようなポージングの場合は迫力も少しだけ増します。それと写真だと少々伝わり難いですけど、実際は見る角度で全身のサイコフレームがキラキラと光りますから、フィン・ファンネルのエフェクトパーツの反射光と相まって、他のガンプラではあまりない光の演出を楽しめるのも魅力の一つと言えるかもしれません。


MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

そして、光の反射だけでなく、ガンプラLEDユニット緑を仕込むことでツインアイを発光させることも可能です。ただ……屈折を利用して発光させるためか、光量が弱いのが難点ですなぁ;; んーーー、フレーム単体のときはもう少し光ってたし……って電池がなくなりかけてる……のか?; さ、サザビーのときは新しい電池で試してみます(^^;
こちらの写真は、画像をクリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

やっぱり、ガンダムはツインアイが光ってる方がいいですねっ。1/100というサイズを考えると頭部にLEDを仕込むスペースは充分あるので、本来は直接LEDを頭部に入れて胴体側に電池を…という方が綺麗に光りますな。光が強すぎる場合はCRDとか抵抗などで調整すればいいしねー。でも、LEDユニットは手軽なのでついついそちらの誘惑に負けてしまいますorz いかんなぁ……。

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

そういえば、劇中ではサザビーとほんとの格闘戦闘(殴り合い)をしてたのを思い出したので、そんなポージングもさせてみました。肩関節を引き出すことで、迫力の殴打シーンを再現できます。ただ、フロントアーマーの可動範囲があまり広くないのと腰が回らないことから、回し蹴りのモーションはちと再現し難いです; 一応股関節には前後のスイング機能がありますが、残念ながらそれだけではまかないきれませんな。

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

それともう一つ再現したかったのが、劇場版のクライマックスである”石ころ(=アクシズ)を押し出すシーン”です。普段のポージングではあまりお見せることのない後姿をたっぷりと堪能出来る点も見逃せません。改めて後ろから見ると、脹脛裏にスラスターが増設されているのでノズルは合計10個もあるんですね。あぁぁ、ギラ・ドーガとジェガンを並べたくなる……あとサザビーの脱出ポッドもw

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル

最後は、大きい写真3枚(クリックするとご覧いただけます)で〆です。以上をもちまして、”MG RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル 完成レビュー(発動モード編)”は終了となります。最後までご覧頂き、まことにありがとうございました_(._.)_

久しぶりの完成レビューはお楽しみいただけましたでしょうか? 今回のνガンダムは作風を少し変えてましたけど、こういうのもたまにはいいですねっ。さて、今回のキットの出来としては、良くも悪くもMGらしい仕上げ方だなーというのが率直な感想です。ですが、νガンダムは比較的大柄な機体だけに、1/100サイズのキットとなるともっさりしやすくなるわけですけど、そこを上手くハイディティール化することで単純な情報量の増加だけでなく、面と面の繋ぎにいたるまでうまくまとめたなーと思います。
一つ一つの評価としては、プロポーションはKaらしさもあるものの、過度になりすぎず万人受けしやすいところがいいですね。可動性に関しては、変形システムとの両立もあって腰や股関節周りに若干の不満があるものの、概ね良好と言えると思います。色分けも細かいパーツ分割によりよく再現されています。一部カラーシールを使いますが、これは仕方ないかなー。ギミックは、MS本体はもちろんのこと、武装類に至るまで言うことなしですねっ。ユーザーへの配慮としては、やはりフィン・ファンネルの連結保持の問題が大きなマイナスです。構造的に欠陥箇所と言えるんじゃないでしょうか。オマケ要素は、変形システム、スタンド、エフェクトパーツ(タイトルの通り別売りキットも含めての評価ですので加点対象になります)など、とても充実した内容でした。以上のことから非常にバランスよくまとまったキットでしたので、追加点+9を付与します。+10点じゃないのは、マイナス面もちらほらありましたからね。
そのマイナス面ですが、先のフィン・ファンネルの保持問題以外にも、一部変形システムの構造などがあります。レビュー中にも書きましたが、下腕や膝などは、単純に引き出すだけなので、ポージングなどで上から指で押さえてしまうと簡単に元に戻ってしまいます。このあたりはロック機構をしっかりと付けて欲しかったなーというのが正直なところ。ガンプラは、別に玄人向けなガレージキットというわけではないですし、万人向けに販売している以上は(推奨年齢はありますけどね)こういった点も疎かにして欲しくないです。なんだかんだで6年も前のMGユニコーンから何も進歩してない問題点ですしね; 他にも、これだけハイディティールに仕上げられているキットなのに胸部インテークがフレームも含め再現されていない、とか、変形で装甲をパージするならもう少し外してフレームを露出させた方が見た目にもいいのでは、とか、いろいろありますけど、仕上がりがいいからこそ目立ってしまう面もありますので、これくらいにしときましょう;
今しがた、万人向けという書き方をしましたけど、このνガンダムのパーツ量と価格を考えると……どちらかというと初心者向けではないですよね; それでも、組み上がったときの存在感と情報密度の濃さは、たとえ素組みであったとしてもなかなかに見応えのある仕上がりになります。なので、腰を据えて何かを作ってみたいと思ったときは、今年の年末MGであるサザビーVer.Kaも含め是非チャレンジしてみてくださいっ。

完成レビュー(基本武装編)   完成レビュー(フィン・ファンネル編)   完成レビュー(発動モード編)
箱絵紹介   作成レポート